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製品・IT
トランストロン クラウド型運行支援サービスをレベルアップ
2017年8月25日
トランストロン(横浜市港北区)は7月31日、クラウド型運行支援サービス「ITPーWebService V2」のレベルアップを実施。情報サービス事業推進部の酒井健二課長(写真左)は、「顧客の現場の声を聞き、従来の機能をさらに使いやすくした」と説明する。
特に地図関連の機能を拡充。出発地と目的地、時間や距離などの優先事項を入力すると、地図上に経路が引かれるルート検索機能も追加された。清水真也(同左から2人目)氏は、「検索結果は印刷でき、初めての現場に行く際には役に立つはず」と自信を示す。
また、動態地図上に雨雲マップの表示が可能に。情報は10分間隔で更新。車両と雨雲の位置が把握でき、雨や降雪などについて配車担当者はドライバーに注意喚起できる。運行指示書に目的地の天気情報を反映する機能も付加している。
ドラレコ関連では、「撮影抑止設定機能」を追加。休憩中・休息中・帰庫後の車内撮影や音声録音を停止するというもので、「ドライバーのプライバシーを守る」。また、荷主の工場内など「撮影禁止エリア」をあらかじめ設定しておくと、そのエリアでは撮影を停止する機能も。
ドラレコ動画の再生時には、ウィンカーやブレーキなどの操作情報も表示される。齊藤高央氏(同右から2人目)は、「万一の事故の際も、きちんとウィンカーを出していたかどうかなど、直前の操作を確認でき、原因分析につなげられる」と説明する。帳票機能も細かな改良を実施。温度チャートグラフの印刷では、「従来は7日分のデータがA4判縦に表示されて見づらかった」が、1ページに印刷できるグラフ数が調整できるようになり、「4、8、12、24時間と時間ごとの温度変化が判別しやすくなった」
免許証リーダーの読み取り状況の通知・表示機能も強化。読み取りの有無を日報上に表示させることが可能になり、「運用次第では、免許不携帯の防止にも役立つ」。他にも、使いやすさや見やすさを徹底し、アイコンや表の色など細かな変更を実施。岩田信宏氏(同右)は、「ユーザーからの『こうだったらもっと便利なんだけど』という声を収集している。少しでも機能を向上させ、利便性を追求していきたい」と話す。
酒井課長は、「運行管理では、取得したデータをいかに活用するかが重要。今後もユーザーニーズを積極的に反映させ、さらに使いやすくしていく」と展望する。
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