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製品・IT
モバイルクリエイト デジタコ一体化で低価格を実現
2017年10月3日
携帯電話の普及拡大で、業界でも立場を追いやられていた感のある無線だが、機能や利便性の向上によって、いま、またその立場を取り戻すべく息を吹き返そうとしている。さらに、デジタコとの一体化で、車両のリアルタイムの位置情報やクラウドサービスによる運転日報の自動送信などが可能となり、充実した機能となっている。加えて、価格もリーズナブルで、導入しやすい価格設定になっている。先月に10万台を突破したというIP無線。そして、その無線と一体化したデジタコについて、モバイルクリエイト(東京都港区)の山本浩一郎主任に聞いた。
IP無線について山本主任は、機能面・価格面でのメリットを挙げる。昔の無線はエリアが限定されており、使える場所が限られていた。しかし、IP無線は、そうしたエリアの問題を解消し、今では携帯電話とそん色のない通信が可能だ。さらに無線は、携帯電話のように1対1ではなく、1対複数の会話が可能となり、一度の発信で全ドライバーへ情報伝達が可能となる。
また、価格面でもメリットがある。山本主任によると、スマホを導入するよりもコストは抑えられ、通信費などのランニングコストもリーズナブルで、割安感が実感できるという。
そうした性能向上によって、業界でも無線が見直されるようになっていると同主任は指摘するが、先月にIP無線の導入が10万台を突破したことからも、そうした状況が伺える。
さらに同社では、IP無線だけでなく、デジタコを連携させた無線とデジタコの一体化を実現している。
デジタコは、システック(鹿児島市)が開発したもので、法定3要素(時間、距離、速度)の計測を最優先とした「安い」「小さい」「簡単」がコンセプトとして作られたデジタコだ。そのため、必要最低限の機能に抑えることで、低価格を実現している。
一つひとつの機能を充実させる一方、価格は低価格に抑えており、高いコストパフォーマンスを実現している。
IP無線とデジタコの一体化で、デジタコで取得した運行データをクラウド上に保存が可能となり、管理者がいつでも、どこでも閲覧することが可能となる。すべて通信で行われるため、SDカードによる運行データの持ち出しは必要ない。さらに、動態管理システムの活用で、車両のリアルタイムの位置情報の把握も可能となる。
同主任によると、これまでは、無線は無線、デジタコはデジタコなど、それぞれの通信網を活用していたが、今回の無線とデジタコの連携によって、通信の一本化が図れたという。
その結果、利便性が向上し、ユーザーにとって使いやすいサービスになっていると、同主任は指摘している。
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