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製品・IT
安全運行をサポート 運送事業者を支える「システムと機器」
2017年10月27日
「安全」は運送事業者にとって、最も重要な課題だ。ドライバー教育を繰り返しても、きちんと理解しているかどうかは判断しにくい。しかし、公道を職場とするトラックドライバーが「安全」を怠れば、悲惨な交通事故になりかねないだけに、運送事業者は安全運行に向けた努力を続けていかなければならない。今回は、運送事業者の「安全運行」をサポートするシステムや機器などを紹介したい。
■「危険運転警告」機能を装備、ドラレコ「ND‐DVR30‐B」 パイオニア
今夏、ドライブレコーダーに「危険運転警告」機能を備えさせた「ND‐DVR30‐B」を発売したパイオニア(東京都文京区)は「近年、事故削減の観点から、業務車両にドライブレコーダーを装着する企業が増えている。本機は業務にドライブレコーダーを活用する企業のニーズにこたえるため、高画質に加え、2カメラ同時録画や長時間録画などのさまざまな機能を実現した」と説明。「手軽に事故分析や安全運転のサポートを行えるので、幅広い企業の業務改善にお役立ていただける」としている。
同製品は危険挙動(急加速、急減速、急ハンドル、速度超過)を検知すると、音でドライバーに警告し、安全運転をサポートする。
■運行状況を見える化、「ドライブボス」クラウド パナソニック
運行状況の見える化で業務効率化と安全運転サポートを実現する「ドライブボス」クラウドサービスを、今月からスタートさせたパナソニック(大阪府門真市)では、同サービスを活用することで「急ブレーキを使用する頻度が高かった危険地点を過去の走行データから自動登録し、付近走行時にはカーナビの音声案内で注意喚起することで、安全運転の啓発を図れる」という。また、「管理者は運行データを一元管理でき、集計・分析して効率的なドライバーの配置などの業務改善にも役立つ」としている。
交通事故などの緊急時に緊急ボタンを押すと車両位置やドライバー名などのアラートメールが管理者に送信される緊急通知も行うことができる。
■運転状況を記録・診断、スマホのカメラとGPS利用 ドコモ・システムズ
スマホを使った安全支援サービスを2年前からスタートさせているドコモ・システムズ(東京都港区)では、商用車を保有している企業向けにクラウド型の安全運転支援サービス「dokoですcar safety スマートフォン版」を提供している。スマホのカメラ機能やGPS、加速度センサーを利用して、運転状況を記録して診断。運転診断結果はクラウド上に保存されるため、Web上で各営業所の診断結果や集計結果を見ることができる。関連記事
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