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製品・IT
アイエスピー ながら運転の抑止技術開発
2017年11月20日
アイエスピー(松村敏郎社長、横浜市西区)は、スマートフォンやタブレット端末が自動車や電車などの「乗り物」に乗っている状態にあることを検知する技術を開発した。
検知には「地磁気センサー」のコンパスの機能を利用。「乗り物に乗って発車する際には、磁場が大きく乱れる」という現象をもとに乗車を判定し、加速度センサーとGPSの情報も加味した上で最終的なジャッジを下すという。
乗車から約45秒、降車は即時検知することが可能。また、静止(端末を放置した状態)と停止(乗り物が停止している状態)を判別することもできるという。
「状態検知」は、同社が長年にわたって開発研究を続けてきた分野。今回は中でも「乗り物」に特化し、松村社長が自ら企画し、エンジニアと一緒に技術を作り上げてきた。同社長は、開発の経緯について「もともとは、児童らの誘拐が防げないかと、人助けの思いで開発した技術」と語る。「子どもが車に乗った時には、持たせておいたスマホからメールが来る。親御さんが『うちの子は車になんか乗らない。おかしい』と思って電話を掛けてみると、『友達のお父さんに乗せてもらっている』など状況が分かるし、万一、電話に出なければ誘拐の可能性を疑える」と活用のイメージを説明する。
当初は犯罪抑止目的で開発した同技術だが、重大事故の要因となる「ながら運転」の抑制でも利用拡大をめざす。乗っている状態を検知した際、スマホ画面に「ながら運転の注意喚起」を掲示したり、アプリに組み込むことでそのアプリの操作にロックをかけるなど、さまざまな活用方法が考えられる。
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