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製品・IT
テレニシ 「IT点呼キーパー」に新バージョン、遠隔地での使用可能に
2017年12月29日
テレニシ(大阪市中央区)の旅客/貨物自動車運送事業者向け総合クラウド点呼システム「IT点呼キーパー」の新バージョンが今秋にリリースされた。同社ソリューション統括本部ソリューション事業部ソリューション広域営業部の三原健嗣課長(写真右)は「新バージョンでは、スマホを使用して遠隔地IT点呼(他営業所との点呼)や車庫などでIT点呼端末としての使用が可能になり、点呼の幅が大幅に広がった」とコメントする。
今回、遠隔地でのIT点呼に使用できるようになった背景には、点呼執行者の不足で、遠隔地IT点呼の需要について事業者からの声が多かったことがある。また、点呼データから自動生成される「検知器マスタメンテ」機能を追加。次回校正日測定回数の確認が可能となった。さらに、スマホ点呼の新画面では、点呼場所が遠隔地の場合、点呼要求先として自営業所を自動的に表示するなど、事業者にはうれしい仕様も盛り込まれた。
同システムは2月から東洋マーク製作所(大阪府八尾市)のアルコール検知器3機種と連携を開始。特に遠隔地におけるスマホ点呼では、Bluetoothを搭載する「AC─015BT」が、事業者に好評を博している。特徴として、検知器個々がシリアルナンバー管理されており、ナンバーがそのまま点呼執行者側のパソコンに反映されるため、不正検査防止(成りすまし防止)につながることも強みだ。アルコール検知器は、使用している事業者が扱い方に困る場合も多いため、使用回数を表示するなどし、メンテナンスや修理の時間ロスを最小限に抑えるようにしている。
IT点呼キーパーは、「IT点呼」だけでなく、「対面」「電話」「スマホ」と、運送事業者で実施するすべての点呼を実施できるのが特徴。また、点呼記録簿は一元的に管理されるため、手書き作業は不要になり、全点呼の完全デジタル化が実現する。価格は、 運輸安全管理業務を強力にサポートできる機能を備えながら、専用設備を必要としないため、初期費用10万円、月額1拠点1万円と導入しやすい価格設定。
同システム営業担当の荻野沙弥香氏(同中央)は、「近年、不正点呼の問題が大きく取りざたされているため、不正防止に対する体制強化も行っている」と説明。同じく平良華奈氏(同左)は「遠隔地IT点呼は事業者の方にぜひ知っていただきたい」とコメントした。
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