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製品・IT
ナブアシスト 初期投資を大幅削減、スマートデジタコ「ナビシア」
2017年11月30日
ナブアシスト(群馬県前橋市)は、富士通製のデジタコを活用したクラウド型の運行支援システム「Navisia(ナビシア)スマートデジタコ」を発表した。ロジスティクス営業部の飯田三起也部長(写真右)とシステム開発を手掛けた松尾アソシエイト(東京都杉並区)の松尾中彦社長(同左)に話を聞いた。
同システムは、車載器に富士通製デジタコの低価格モデル「DTS-E1」を採用。デジタコ本体から取得する情報を法定三要素の速度、時間、距離に絞り、それ以外の、GPSによる位置情報や荷役情報、急加速などの走行データはスマホから取得するようにして役割を分担。コストを抑えながら装着義務化の要件をクリアしつつ、クラウド型のデジタコに匹敵する高度な運行データを業務に活用することを可能にした。
スマホから取得した運行データは、富士通のクラウドセンターのサーバーにアップされ、ネットワーク網を介して、事務所側で確認できる。
飯田部長は、「初期費用を大幅に抑えられるのが特長。最高級機のデジタコの30%を切ることを目標とした」とし、「1台あたり5万円以下、スマホ端末を合わせても5万円強で導入できる」と同システムのコストメリットを強調する。松尾氏は、「タコグラフの搭載義務対象車両の9割は中小ユーザーが保有しており、高額な投資はなかなか難しいはず。『法定三要素以上のデータが欲しいが、高機能デジタコは導入しづらい』と考えている中間層にアピールできれば」と話す。
同部長は、「運行支援システムは当社が毎年バージョンアップを重ねてきたもの。運転日報の出力はもちろん、安全運行管理に必要な機能は網羅している」と、その充実ぶりに自信を見せる。
今後は、ドラレコや温度センサー、アルコールチェッカー、眠気検知システム、バイタルセンサー、バーコードリーダー、携帯プリンターなどとの連携も図っていく。松尾氏は、「ユーザーの要望に合わせてその都度、カスタマイズするのではなく、初めから拡張性を持たせ、スムーズな運用が可能」と狙いを説明する。
クラウドを活用したサービスのため、1台でも導入可能。スマホは同社の推奨機を用意しているが、それ以外の一部機種にも対応している。
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