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製品・IT
ボルボトラック 最高責任者のクラエス・ニルソン氏が来日
2018年1月15日
昨年12月16日にボルボ・トラック最高責任者のクラエス・ニルソン氏が来日し、今後の日本国内での展開や、組織の体制変更などについて会見を行った。
冒頭、今回の来日の理由について、「アジアで最も先進的で発展している市場の一つであり、製品やサービスへの要望が高い日本で、より大きな目標を達成するため」と説明。「品質、安全面、快適性など、高いクオリティを要求されることで、日本国内のみならず、世界でも成長できた」と、日本のファンに感謝の意を述べる。
「ボルボの年間販売台数は300台から400台で推移し、日本国内の保有台数は約2500台。目下3000台を目指している」と意気込む。「来年1月から、組織体制を変更し、ボルボグループそれぞれのブランドごとに専任のチームを設ける」とし、「顧客満足度の向上につながるだけでなく、日本のユーザーの声をダイレクトに本国に届けられる」と語る。
「過去には、ユーザーから『整備工場の拠点数が少なく、導入が難しい』という声も頂いたが、アフターケアはグループ企業であるUDトラックスで対応できるため、不安は解消されている」とし、「実際に、大手運送会社数社から前向きに検討いただいている」と胸を張る。
来夏には、主力の大型トラック「FH」シリーズの次期モデルの発売を予定しており、「欧州のエンジンを日本仕様に改良を加え、搭載する」という。「オートクルーズや自動ブレーキなどで、ドライバーの安全運転をサポートする」
「当社は『事故0』を目指しており、事故を防ぐ『アクティブセーフティ』に注力している」と解説。「何より、ドライバーのために、安全性や快適性を追求する」とし、「ドライバー不足が叫ばれる日本で、アピールポイントとなるのでは」と笑みをこぼす。
今後は、「電気で走るEV車や次世代燃料車、自律走行についても、将来的に展開したい」と未来を見据える。「長距離トラックとしては、バッテリーの重量や充電の間隔といった点から、現時点では難しい」と個人の見解を述べるにとどまる。
また、ステアリング操舵補助の新システム「ボルボ ダイナミック ステアリング(VDS)」の実装も検討しているという。これは、走行中に轍に入ってしまったり、横風を受けてハンドルを取られた時に、モーターと油圧でハンドルを自動的に戻す機能。「現状は日本にない機能のため、将来的に導入できるよう、進めていく」
ニルソン氏は、何度も「リバイバル、再スタートを切り、もう一度ボルボを盛り上げよう」と口にした。「ボルボファンが、価値を見いだせる製品やサービスを提供し続ける」と熱く語り会見を締めくくった。
◎関連リンク→ ボルボ・トラック
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