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    シーオス 荷待ちの長時間化削減に、トラックバース予約システム開発

    2018年2月16日

     
     
     

     大塚倉庫とセイノーホールディングスと共同で「トラックバース予約による待機時間削減、生産性向上およびCO2削減」を実施し、グリーン物流パートナーシップ会議で経済産業大臣表彰を受賞したシーオス(松島聡社長、東京都渋谷区)。同社でシステム開発を担当した荒瀬力シニアマネージャーに、システム開発のきっかけや物流業界の課題解決に向けた意気込みなどについて話を聞いた。

     「トラックバースの予約」とは、配送事業者と荷主・倉庫業者の間にあって、「課題の認識はあったが、両者とも『それは配送側がすべきこと』『荷主・倉庫側がきちんと協力してくれなければ解決できないこと』と考え、うまく対応できない部分でもあった」と指摘する荒瀬氏。「我々は両方のお客様と取引をしている。庫内作業の効率化や配送業務の効率化について、どの部分を改善しなくてはいけないかをわかっている。両方のお客様から『どうにかならないか』という相談をいただき、予約システムを開発することとなった」という。

     「お客様が一からシステムを作るのは、コスト負担が大きすぎる。我々が標準化したものを提供し、どちらのお客様も利用できる『予約』にすれば、課題になっている荷待ちの長時間化をなくすことができる」と説明する荒瀬氏。「商品によっては荷待ち時間にアイドリングをしなければならず、ムダなCO2を排出することにもなる。今回、大塚倉庫とセイノーホールディングスに意見を求めたところ、実証実験に協力していただくことができた。それが一昨年末ごろ」という。

     「このシステムは広く使っていただかなくてはいけないと考え、あまり難しい複雑な仕組みにしないことを考えた。高齢者の方などスマホの操作に不慣れな人も多いため、なるべく簡単で直感的に操作できるものを心がけた。グーグルなどのカレンダー機能に近い仕組みで、利用したいバースや時間を簡単に予約できるようにしている」と開発方針を説明する。実証実験では、ドライバーは最初こそ戸惑っていたものの、次の日からは一人で予約できるようになったという。これが昨年の2月のことで、いまではさらに使いやすく改良されている。

     配送事業者だけでなく、荷主・倉庫業者も荷待ち時間の長時間化は悩みのタネで、この課題を解決させたいと考えている企業は多い。同システムは倉庫や物流センターに利用できるだけでなく、港湾関連施設にも応用が可能。管理したいバースの数や管理したい時間が10分刻みか30分刻みかなどが決まれば、1、2週間で導入準備が整うという。

     「従来の方法では荷物を早く下ろしたい・積み込みたいという思いから、他社よりも早く到着して順番を待つというのが当たり前だった。これでは、他社がさらに早く来ればこちらも…と、前日の晩に出発することにもなりかねない」という荒瀬氏。「しかし、予約していれば、その必要はなく、優先的に荷物を下ろすことができる。数社ではすでに導入しており、半分のバースに導入し、半分は従来通りに利用されているケースが多いようだ。すべてのバースを予約制にすると緊急時に困る場合もあり、スポットの仕事もある。すべて予約制にすることは問題だが、予約制バースの比率を徐々に高めていくというお客様が多いようだ」と説明する。

     「予約が重複した場合は配送事業者と荷主・倉庫業者が調整する必要がある。ただ、この予約システムを導入するには荷主・倉庫側がきちんとシステムの重要性を理解しておく必要がある。配送事業者が予約したくても、荷主・倉庫側が導入していなくてはどうにもならない」と指摘する荒瀬氏。「このシステムは本当に広く使っていただきたいと考えている。汎用的に使っていただき、ロジスティクスの現場の課題を解決するお手伝いをしたいと考えている。ロジスティクスの現場では現在、労働者の減少、高齢化、長時間の作業時間調整などの課題が山積しており、このままでは立ちいかなくなることは目に見えている。物流の現場を変えなくてはいけないし、倉庫のイメージを変えていきたいと思っている」という。

    ◎関連リンク→ シーオス株式会社

     
     
     
     
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