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製品・IT
エクサウィザーズ AIを活用した人事サポート
2018年7月4日
物流業界では人材の定着に加えて安全と健康が大きなテーマとなっている。より高いレベルのサービスを提供する企業が増える一方、求められるレベルの向上と別の業務が加わったことで、管理者の負担は肉体・時間共に大きなものとなっている。今回は人材管理など担当する管理者の負担を大きく和らげられる可能性について、エクサウィザーズ(石山洸社長、東京都港区)に話を聞いた。同社はAIの利活用と普及を目指すと共に、AI技術を通じて社会的課題と産業課題の解決を目指している。
同社が提供しているAIを活用した人事サポートサービスは「HR君」。HR君の機能は大きく分けて4つあり、「個々の従業員の情報収集と分析」「メンタルヘルスケアサポート」「活躍人材予測」「コーチング・人材育成」だ。こうした機能を有しているHR君を導入することで、企業の人事担当者らは労働時間が大きく削減されるという。
例えば、コーチング機能について、HR君の開発者である執行役員の浅谷学嗣氏(写真右)は「接客や営業のほか、梱包作業など現場作業を含むベテラン・優良者の動きなどのパフォーマンスをAIが学習することで、モデルとして教材にすることもできる。こうした教材を使えば、個人がどれだけモデルから離れているか確認することも可能。もちろん、新たにオリジナルコーチを作ることも可能。例えば、事故の無いドライバーの動きを分析したドライバー向けコーチを作ることもできる」と話す。
HR君が活躍するのはコーチングだけではない。HR Tech事業部リーダーの幸村友美氏(同左)は「入社時の記録やプロフィールデータ、勤怠や業務情報などを収集・分析させることで、入社時から退職時点までの人事サポートが可能。従業員の身体的・精神的健康状態を予測し、予防やケアをサポートできるほか、活躍人材や逆に退職の可能性がある人材の傾向を把握するなど、経営者や人事担当者の頭を悩ませていた課題を可視化させることで、効率的かつ戦略的に人事に取り組むことが可能になる」と語る。
もちろん、こうしたAIの導入は未経験企業からすると、想像しにくい、対応し難い部分もあるかもしれない。
しかし、エクサウィザーズでは、AIに興味のある企業や個人のために専用講座を用意している。AIを「知る」「使う」「作る」と3分野に分けて講座が開設されている。更にAIを身近に感じてもらうために同社では人工知能モデルプラットフォームexaBaseを提供している。exaBaseは自動運転に使われる画像分析や、自動配車にも使われているデータの組み合わせ・最適化機能をはじめ多種多様な機能を、最新の論文にある人口知能モデルを基に搭載しており、こうした基本機能を一部有料の形で使うことができるという。「一度使ってみることで想像しやすく、身近に感じてもらうことができるのでは」とのことだ。
◎関連リンク→ 株式会社エクサウィザーズ
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