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製品・IT
日本包装機械 脱ダンボール包装、積載率向上やコスト削減
2018年10月10日
電子商取引量の増加に伴い宅配数も増加した。効率的な配送達成のためには一台あたりの配送個数を増加させる必要がある。こうした中、ダンボール以外での包装を提案し、積載率の向上やコスト削減を提案しているのが日本包装機械(井澤京子社長、東京都品川区)。今回は同社の樋渡央幸課長に話を聞いた。
同社が提案する「脱ダンボール」包装は、同社でも提供しているシュリンク包装機を活用したもの。エアー緩衝剤ごとシュリンク包装することで衝撃・温度変化に強い包装を実現することが可能となる。また対象物の形状に密着して包装するシュリンク包装なので、箱内部にデッドスペースが生まれるダンボール梱包よりも、積載面積の減少につなげられるという。
樋渡課長は「当社でも、元々は大手ECサイト運営企業を参考にダンボールの梱包をイメージしていた。しかし、それ以外に良い包装方法がないかと検討し続けた結果、エアー緩衝剤とシュリンク包装の組み合わせを提案するに至った」としている。
同社の勧めるこの方法は公的機関の耐久テストで衝撃・湿度変化ともにクリア。また実際に包装する時間についても、エアー緩衝剤製造機から、そのまま緩衝剤を巻き付け、上からシュリンク包装するだけなので、業務初心者でも行いやすく、また、時間も合計して10秒台までと短くできる。
樋渡課長は「エアー緩衝材製造機で空気を入れる前の緩衝剤は、ロール状で空気を含んでいないため、ダンボールなどと比べてかさばらない。作業場を効率的に活用できる。また、ダンボールと比べてエアー緩衝剤は安価で、包装コストは半分程度まで削減できる。多品種小ロットの通販商品など様々な大きさの対象物を梱包する際にはコストと、業務の効率化の両面で見てもメリットが大きいのでは」と話す。
◎関連リンク→ 日本包装機械株式会社
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