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製品・IT
菱和 法人車両の安全運転診断、ドライブレコーダーを活用
2019年12月17日
菱和(大阪市福島区)は、ドライブレコーダーを活用した法人車両向け安全運転診断クラウドサービス「ドライブコレクター WEB」を提供している。運転診断や日報作成などの機能を搭載している同サービスは、通信型ドライブレコーダーを利用し、位置情報や動画、運転状況を1分ごとに自動でサーバーにアップロード。東京営業所の所長代理を務める楠本昇平氏は、「危険な挙動を感知すると、前後の映像もサーバーに送信される」と説明する。
運転診断の「評価ポイントグラフ」では、かかったGをわかりやすく分布図で表示。「円の左右が右左折のハンドル操作を、上下がアクセルとブレーキをそれぞれ表している。分布が真ん中に寄っているほど安定した運転と言え、『しきい値』を超えると急ハンドル・急加速・急停止が起きたということになる」と説明する。「しきい値は0.3Gが標準だが、変更もできる」。
危険挙動の映像は月12件まで保存可能。「日報としての機能はもちろん、1日の運転の振り返りとしても利用いただける。週ごと・月ごとの表彰に活用されているユーザーもいる」。
同システムが検出する危険挙動は、前後左右の動きのみに設定。「上下の動きを拾うシステムも多いが、トラックは乗用車以上に上下の動きが激しく、本当に危険な挙動が埋もれてしまいかねない」からだという。
運行の軌跡も確認でき、時間帯で自動的に色分けして表示される。「ドライバーさんがメモ欄にコメントを入力でき、管理者に向けて伝言も残せる」。
ドライバーは運転前に車載器に免許証をかざすだけ。「通信型を採用したことで、SDカードの出し入れやデータの取り込みといった煩わしい作業が不要になった。運行情報や走行履歴が記載された運転日報も簡単に作成できる」。
楠本氏は、「運行管理者からは、『何をどのように指導すれば良いかわからない』という声もよく聞かれるが、このシステムなら、映像やデータを使ってドライバーの運転の癖を客観的に『見える化』できるため、より的を射た安全運転指導が可能になる」と語る。
◎関連リンク→ 株式会社菱和
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