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    荷崩れ防止ネット『MMパネット』 ゴミ問題を解消 荷主、運送事業者双方が注目

    2005年11月8日

     
     
     

     積み荷の固定にラップ(ストレッチフィルム)を使用する事業者は多い。しかし、共通する悩みは、使い捨てによる『コスト高』と、荷下ろし先で持ち帰るように言われる『使用後ラップのゴミ』。特にISO14001認証の取得など、環境対策に取り組む荷主や運送事業者にとっては、大きな悩みのタネとなっている。そんな悩みを打破する製品がモリト(大阪市中央区)とマルエム(大阪府松原市)が共同開発した荷崩れ防止ネット『MMパネット』だ。ラップに代わる環境適合製品として荷主、運送事業者双方から注目を集めている。
     同製品は、建設現場で使用される転落防止用の特殊ネットを帽子型に編み込み、パレット積み荷物を上から包み込んで固定するというもの。従来のラップとは違い、繰り返し再利用できるため、環境に優しく、毎回ゴミが出ることもない。
     紙の光沢加工で用いるプラスチックフィルムや塗料の販売を展開する東屋(埼玉県蕨市)も、「MMパネット」を導入。保管・配送業務の効率化と環境対策に活用している。同社ではこれまで、紙のロールが入った段ボール箱を1×1のパレットに積み、ラップで巻いて保管・輸送していたという。同社の中村文昭社長は、「ラップを巻く作業が大変で、毎回ゴミが出て環境にも良くないため、何か良い代替品はないかといろいろ探していた」と振り返る。「『MMパネット』を紹介する新聞記事を読んだときは、『これならいけるのでは』と思い、すぐに問い合わせた」という。
     当時はまだ開発段階だったこともあり、即採用とはならなかったが、今夏にマルエムのHPで再び同製品の情報を得て、テスト採用に踏み切ったという。「まずは試験的に1枚を導入し、2週間かけて使用してみたが、まったく問題なかった」。同社では現在、新たに20枚を導入し、本格的に採用しているという。中村社長は「MMパネット」について、「積み荷の上から2人がかりでパネットをかければ、すぐに作業が終わるので、ドライバーが1人でラップを巻いていた頃よりも格段にスピードアップした」と評価。
     「印刷業界でも環境対策は大きな課題で、業界を挙げて取り組んでいるテーマの1つ。MMパネットは再利用できることもあり、今後も、さらなる改良に期待している」と語る。

     
     
     
     
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