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    横浜ゴム 廃タイヤを利用した舗装で騒音を10分の1に

    2007年1月19日

     
     
     

      横浜ゴムはこのほど、騒音対策を目的に日本道路(東京都港区)と共同開発を進めている「多機能型弾性舗装」を、神奈川県座間市役所前の市道17号線に試験施工し、高い騒音低減効果を実証したと発表。


      現場測定では既設の密粒度アスファルト舗装に比べ、時速40キロメートルで10デシベルを超える騒音低減効果が得られており、車両通行量が約10分の1に減少したことと同じ効果があるという。 従来の低騒音舗装(排水性舗装)の場合、同時速での騒音低減効果は2〜3デシベル程度だった。
      「多機能型弾性舗装」とは、廃タイヤを粉砕したゴム粉と珪砂を骨材に使い、これらをウレタン樹脂で接着固化させる舗装技術。舗装内部の空隙が多く、弾性があり、タイヤに起因する騒音(振動音)が抑えられると同時に高い吸音効果が得られるため減音効果が大きい。弾性により車両の重さで氷が粉砕され、路面が凍結しにくいのも特長。
      また、空隙率(物体の中の空気の部分の割合=隙間の多さ)が高いことから排水性にも優れ、雨天時のスリップや水跳ね防止の効果も期待できるという。
     今回、両社が施工した「多機能型弾性舗装」は、弱点であったウェット時の耐滑り性や耐摩耗性などの耐久性を多孔質弾性舗装研究会(独立行政法人土木研究所、財団法人土木研究センター、民間ゴム会社5社、民間道路会社7社からなる研究会)の研究成果を基に大幅に改良。
     このタイプの舗装には、1メートル四方のパネルを現場で下地に接着させるパネルタイプと、従来のアスファルト舗装のように現場で材料を混練し下地に敷設する現場施工タイプがあるが、横浜ゴムが開発しているのは現場施工タイプ。
                               (07/1/19)

     
     
     
     
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