Now Loading...
 
  • 製品・IT

    新明和工業 「スライドデッキセミトレーラ」を発売

    2007年9月6日

     
     
     

     積み荷をダンプアップさせることなく排出できる「スライドデッキ車」は、穀類や木材チップ、産廃などを運ぶ事業者を中心に普及が進んでいる。同車両を手がけるのは、特装車メーカー大手の新明和工業。
     同社では、これまでに展開していたトラックタイプに加え、セミトレーラタイプの販売を7月から開始した。設計・開発を担当した特装車事業部設計部の奥田勇一氏に話を聞く。


    shinmeywa1.jpg
     「スライドデッキ」は、床面に敷き詰められた3本1ユニットのアルミ製レールが規則的な動作を繰り返し、摩擦を利用して積み荷を排出する仕組み(下写真)。
    rail.jpg
     荷台をダンプアップさせる必要がないため、「横転の危険がある不整地や、スペースの限られた屋内・軒下など、ダンプアップすることが困難な場所でも積み荷の排出ができる」と、メリットを説明する。
    haisyutsu.jpg
    不整地でもダンプアップせずに排出ができる
     一方、積み荷時は、「後方から積み込み、荷台前方へと荷物を移動させることもできる」。ダンプアップ機構が不要となる分、ボディー容量を大きく取ることができる。その能力は実に、「60立方m以上の積載も可能」。同氏は、「車両が運べる最大容量まで積載することができる」と自信を見せる。
     排出に要する時間は6〜8分ほど。静かで安定した排出動作のため、粉塵が発生することもない。肥料や樹皮など、「軽量の荷物を運搬する事業者での利用が多い」が、基本的には「固形物からバラ物まで積荷を選ばない」。
     そのため、行き帰りで異なる荷物を運び、車両の有効活用に役立てている事業者もいる。「大容量の荷物を運べることを評価され、リピート発注をいただくケースが多い」とし、同氏も「一度使えば、便利さを理解していただけるはず」とアピールする。
     同社では、海外メーカーの「スライドデッキ」車を99年から輸入・販売していたが、「部品調達や品質に対する考え方が違っていた」ため、オリジナル・純国産製品の開発に着手。04年にトラックタイプを発売し、これまでに百台超の実績を持つ。そして、このほど発売されたセミトレーラタイプは、「より大容量の積載を実現」し、28t級セミトレーラで1万7000kg以上、36t級で同2万1000kgの最大積載量を確保できる。
     また、セミトレーラタイプは、「構内での作業を念頭に置き、低騒音型の機構に改良した」のも特徴。ショックレス機構を採用することで、バルブの機械音を低減した。
     トラックタイプ、セミトレーラタイプとラインナップが出そろったことで、同社では今後「スライドデッキ」のさらなる拡販をめざす。燃料価格の高騰で、いかに積載効率を高めるかが事業者の課題となる中、「この大容量は他にはないはず」とし、「『稼げる車』としてお使いいただきたい」と話す。標準価格は1台968万円。
     問い合わせは、電話0283(23)2222番。
    okuda400.jpg
    奥田氏
    ◎関連リンク→新明和工業

     
     
     
     
  •  
  •  
  • 「製品・IT」の 月別記事一覧

     
  • 製品・IT」の新着記事

  • 物流メルマガ

    ご登録受付中 (無料)

    毎週火曜に最新ニュースをお届け!!

    ≫ メルマガ配信先の変更・解除はこちら