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    コミー 「死角を生かす気くばりミラー」

    2007年9月29日

     
     
     

     街に出ると、至る所にミラー製品が設置されていることに気づく。
    駅のホームをはじめ、コンビニや書店、レコードショップの万引き防止、ATM機器の後方確認用など…。
    これらを手がけているのが、埼玉県川口市のコミー(小宮山栄社長)。
     同社製品のコンセプトは「死角を生かす気くばりミラー」。カーブのかかった「凸面ミラー」は、壁や天井に設置することで「死角」となっている部分を見えるようにするもので、倉庫や物流センターへの導入も進んでいる。


     荷物を積んだフォークリフトは前方確認がしづらいが、頭上のミラーを見ることで、荷物や壁、棚などの「向こう側」を確認することができる。
     日立物流や三菱倉庫、ノバルティスファーマなど、大手企業への導入も多数。設置したセンターからは「構内の安全を確保することができ、作業効率も上がった」という声が寄せられているという。
    komi1.jpg
     小宮山社長によると、「ウチが作っている鏡は、自分の顔を見るためのものではなく、周囲に気くばりするための鏡」。同製品があることで、「現場スタッフが、より一層安全を意識するようになることが真の目的」と話す。
     「凸面ミラー」には、丸やオーバル、ドーム型など多様なラインナップをそろえており、用途に合わせて選ぶことが可能。なお、同社では販売前に「お試しサンプル制度」を設けている。同社長は、「現場のリーダーの判断で導入いただいても、うまく活用されなければ意味がない」とし、「映る範囲、角度、使用環境などによって、取り付けるべき製品も変わってくる。まずはお試し期間で使っていただいて、勝手を確かめた上で、本当の意味で業務に役立つよう設置していただきたい」と話す。
     万引防止用として多くの小売店に導入され、「死角」をなくすのに役立ってきた同社の製品群。来店客の動きも把握できるため、サービス向上にも寄与しているという。
     また、平面の「FFミラー」は、忘れ物の確認用に多くの航空機の手荷物入れ内部に設置されている。米国ボーイング社にも採用されるなど、企業規模は小さいながらも、世界レベルの製品力を誇る同社。同社長は、「防犯、サービス、そして安全の観点から、さらに普及を進めていきたい」と語っている。
     詳細は同社HP、http://www.komy.co.jp/

     
     
     
     
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