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    パブコ下田昌一社長「1台でいかに効率的に運べるか」

    2007年10月1日

     
     
     

     荷役操作時のホロの動きが、カモメの羽ばたきに似ていたことから名付けられた「ウイングボデー」。車体メーカーのパブコ(神奈川県海老名市)が日本で初めて開発した69年の発売開始以来、同社のヒット商品だ。
     下田昌一社長は、「以前は個別仕様の特別生産的なものが多かったが、最近は規格に則った標準品が増えてきた」と語る。


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     業界のリーディングカンパニーたる由縁は、「バリエーションの豊富さ」と話す下田昌一社長。「ウイングボデーと言っても、サイズはもちろん定温・冷凍機付きなど仕様を拡大し、種類が多い。オプション装備もさまざま」と説明。
     最近の売れ筋は、「小型トラックの宅配仕様。駐車規制の強化以降、台車を格納するスペースの設置や女性ドライバー向けにリフト付きの注文が増えた」という。
     しかし、「軽量で高容積」「荷役効率が良い」など、車体へのニーズが高いという。「この声が新製品開発の原動力になっている」と同社長は話す。
     親会社の三菱ふそうトラック・バスが6月に発表した中型トラック「ファイター」の「カーゴ エクスプレス」を共同開発。中型免許対応の同車の狙いは、「耐久性に優れて、軽量なもの」。車両総重量(GVW)11tに、いかに積載させるか、その鍵となるのが、アルミの使用だ。
     しかし、アルミ価格は高騰が激しい。「コストと両立を図るのは、非常に難しい」のが実情だが、堅牢かつ軽量なボディーを実現するためにアルミ材は不可欠だった。結果、GVW11tで、クラストップの6400kgを実現した。
     ふそうの技術畑出身で、パブコ社長に就任して3年目という下田社長。「現場を見てこそ、ユーザーニーズが汲み取れるはず」と「積極的に外部と接触して、物流の現場を見る機会を作ってきた」という。それが、「新商品開発のヒントになった」と笑う。
     今後、「環境性も視野に入れた製品を開発したい」と話す同社長。環境規制、燃料高など厳しい経営環境を強いられる運送会社に対し、「車体メーカーの役割は、1台のトラックでいかに効率的に運べるかにかかっている。顧客ニーズにかなった軽量かつ高容積の荷箱を提供したい」と意気込む。
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    ◎関連リンク→パブコ

     
     
     
     
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