-
製品・IT
市光工業 「セーフティビジョン」バージョンアップ
2007年10月18日
自動車用ランプやミラーの純正専門メーカー・市光工業(東京都品川区)は、車載用後方確認システム(バックカメラ)を「SAFETY VISION(セイフティビジョン)」のブランド名で事業展開。
顧客からの声も採り入れて改良を重ね、9月に新バージョンを発表した。特器部の田口和義部長(写真左)と、同部営業課の加瀬義明課長(同右)に話を聞いた。
今回発表されたのは、「SAFETY VISION ST─500」。同製品には「昼間走行モード」「夜間走行モード」に加え、「白黒モード」が搭載されている。「従来、夜間はテールストップランプが赤くにじんで映像が見にくかったが、白黒にすることで鮮明になった」(田口部長)。
また、一連の操作は、モニター前部についているボタンによって行う。同部長によると、「1ボタン1機能で分かりやすくした。走行中でも素早く、安全に操作できる」のも特徴だ。価格は、基本セットが6.1型モニター(5万400円)、カラー標準カメラ(5万5650円)、中継ケーブル(8190円)で、計11万4240円。
また、コントローラーユニット「SAFETY MULTI VISION(セイフティマルチビジョン)」をモニターと接続すれば、後方と左・右方を1台のモニターで確認することが可能になる。通常走行中は、モニターの上半分に車両後方映像が、下半分には左右の映像が分割されて映し出される。
ウインカーとも連動しており、「左にハンドルを切れば後方と左の2分割になる。右も同様」(加瀬課長)という。同課長によると、「従来機にもウインカー連動の機能は搭載されていたが、画面全体が切り替わっていた」。しかし、「後方・左右方向を『同時に』確認したい、という声が多く寄せられた」ことから、今回の同バージョン開発に至った。「3方向の死角をなくすことで、安全な走行に寄与する」と製品に自信を見せる。
また、「カメラを荷台内部に設置すれば、荷崩れの有無を確認できる」という使い方も可能。同課長は、「左右、荷台内部と確認できる範囲が広がり、もはや『バック』カメラ以上の役割を果たしている」と話す。
後方、右方、左方と3方向をひとつの画面で確認できる
標準接続例は、7.0型モニター(8万745円)、後方画像用のカラーシャッター付きカメラ(6万6150円)、中継ケーブル(8820円)、「マルチビジョン」(7万3500円)、左右方向確認用のカラー補助カメラ(2個8万1900円)で、計31万1115円。
田口部長は、「リリース前には厳正な試験を行っており、製品の質も確か」と、純正メーカーとしてのクオリティーの高さをアピールする。「大型車だけでなく、2tクラスの車両に装着したいという話も多い」と加瀬課長。田口部長は、「100%の装着率を目指して普及に取り組んでいきたい」と意気込む。
詳細は同社HP、http://www.ichikoh.com/ -
-
-
-
「製品・IT」の 月別記事一覧
-
「製品・IT」の新着記事
-
物流メルマガ