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製品・IT
am/pmジャパン「自販機コンビニ」物流センターに最適
2007年10月29日
コンビニエンスストアのエーエム・ピーエム・ジャパンは、「会社にコンビニがやってきた!」のキャッチフレーズで、自販機コンビニ「オートマチック・スーパー・デリス(ASD)」の普及を加速させている。
物流センターは、その立地の特性から「近くに食事をとれる場所がない」「コンビニが欲しい」という要望を寄せられることが多いが、同サービスはその悩みを解決する。店舗開発本部ASDソリューションビジネス部の金井裕太部長(写真左)に話を聞いた。
同サービスは、冷蔵、弱冷蔵、飲料の3種類の自販機をオフィスやセンターに設置し、「am/pmと同じラインナップの商品を提供する」というもの。約5000ものアイテムから取りそろえ、POSシステムと連動し、補充作業は同社が行う。導入企業が発注などの作業を行う必要はない。
自販機のため、365日・24時間稼働。同社製品は保存料を使用していないため、「1日1回納品を行い、鮮度を保っている」とし、「消費期限が迫った品物は、販売を自動的に停止する機能も付けている」。
また、品ぞろえの豊富さも魅力。「売れ筋などを見て、2〜3週間に1度、20〜30程度のアイテムを入れ替えることで、ユーザーが飽きないようにしている」。なお、「取り出し口に商品が落ちた時に形が崩れてしまうため、自販機に向かないとされてきた」という、おにぎりやサンドイッチも常備しているのが強み。形崩れの課題は「自販機の仕組みそのものを変えることで対応した」とし、いまでは「一番の売れ筋。ユーザーからは『おいしい』と喜んでいただけている」と同部長は話す。
豊富なラインナップが好評
導入事例としては、「昼食時に外に出かけるのが大変な高層ビルや、ホテルの従業員スペースなどに多く導入いただいている」。物流センターの実績も10件あり、休憩所などに設置することで「従業員の満足度向上に貢献しているようだ。特に、24時間稼働のセンターで重宝されている」。施設オーナーが、テナント集客力の向上を目的に導入を検討するケースも増えてきているという。
「コンビニ最後発」として、シェア獲得へ向けて他にはない店舗業態を模索してきた同社。その一つがこの「ASD」で、出店数は04年が33店舗、05年が19店舗だったのが、06年には80店舗と飛躍的な伸びを見せた。
その背景には、「以前は自販機とともに、バックヤードスペースを確保していただく必要があった」のを、「配送トラックの荷台そのものをバックヤードとして利用することにした」という保管・配送方法の変更がある。導入企業側の負担が軽減されたことで、出店ペースが加速。なお、現在は配送トラック30台で約200店舗をカバーしている。
配送上の問題から今のところ、関東圏のみでの展開。他地域からの問い合わせも多く、来年初頭には関西でもサービスを開始する構えだ。200人以上の利用者が見込めれば設置可能。「基本的には自販機」であるため、導入費用やランニングコストはかからない。
詳細は同社URL、http://www.ampm.co.jp/newbusiness/asd/ -
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