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製品・IT
【タイヤ特集】(4)タイヤメーカー各社に聞く
2008年4月18日
■ダンロップファルケンタイヤ「ECORUT(エコルト)」
ダンロップファルケンタイヤの「ECORUT(エコルト)」の特長について、同社技術サービス部の萬成康二課長(写真右)と生産財部の栃尾威彦課長代理(同左)は、「幅広いラインナップ」と話す。
同シリーズはオールシーズンタイヤが3種類に加えてリブやスタッドレス、更生タイヤをそろえる。豊富なラインナップは、「地域・業種・運行状況など、さまざまな異なるお客様のニーズにお応えするため」(萬成課長)。サイズ展開が広いのも魅力だ。
今春から、「エコルト」を広くPRするため、高速道路に加え、一般道も走行するユーザー企業ごとの燃費実証テストを開始する。具体的には、ユーザーの実車走行のもと、現状のタイヤと「エコルト」を履き比べ、違いを体感してもらう。
一般的な燃費テストは、主催メーカーが設定した条件のもと高速道路を走行。これはタイヤの性能を見る上では有効だが、実車走行での効果を計りづらいという意見もあった。そこで、同社は「実際の運行状況でも経営効果があることを感じてもらう」(同)ため、今回の取り組みを全国展開する考えだ。
活動のきっかけは「昨年、積極的に実施した同タイヤの公開燃費テストの計測結果から」という。高速道路の転がり抵抗は、汎用品比で平均16%と期待通りの好記録だった。
一般道では高速道路と比べ、約半分の燃費改善効果を発揮。「一般道でもメリットがある」との確証を得てユーザーの幅を拡大し、一般道の走行が多いユーザーにも積極的にPR していくことになった。同シリーズのタイヤに新たに4tトラック用を追加したのも、市街地での省燃費効果を期待してのもの。
萬成課長(写真右)と栃尾課長代理
◎関連リンク→ダンロップファルケンタイヤ
■ブリヂストン「ECOPIA(エコピア)」シリーズ
「M891II」
ブリヂストンの「ECOPIA(エコピア)」シリーズについて、同社生産財タイヤマーケティング部長の三井敬二氏(写真)は、「安全を守ることが前提。基本性能を維持しつつ、いかに寿命と燃費を向上できるかが開発の焦点」と話す。
同シリーズのオールシーズンタイヤ「M891II」は高い省燃費性能が特長。同製品の前身「M891」で好評だったウェット性能や摩耗ライフはそのままに、省燃費性向上に注力したという。
「M891」の性能は、すでに市場で認知されており、「安心して受け入れられるはず」と期待を込める。同シリーズは、小型トラック用の「M812」をラインナップ。「小型トラックで圧倒的に多い市街地の走行でも燃費改善効果が出る」からだ。同製品も基本性能をバランス良く向上させているという。
三井敬二氏
◎関連リンク→ブリヂストン
■日本ミシュランタイヤ「XJE4 MIX ENERGY(XJE4ミックスエナジー)」
「XEJ4 MIX ENERGY」
日本ミシュランタイヤが省燃費タイヤの「XJD4 GREEN(XJD4グリーン)」を発表したのは98年。同社トラック・バスタイヤ事業部の中川原光昭マネジャー(写真右)と黒瀬裕司フィールドエンジニア(同左)は、「市場には従来から省燃費を謳う商品があるが、それに安全性や長寿命化が加わったのは『XJD4─』が初めて」という。
改良を重ねて現在、同社は「XJE4 MIX ENERGY(XJE4ミックスエナジー)」を展開。「すべての性能において、(当社の)汎用品より優れている」と中川原マネジャー。
以前は「省燃費効果が発揮されやすい高速道路主体のユーザーに勧めていた」が、「長距離、短中距離走行とも幅広い状況で燃費改善効果が期待できる」とPRする。
中川原マネジャー(写真右)と黒瀬フィールドエンジニア
◎関連リンク→日本ミシュランタイヤ
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