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物流ニュース
アダマンド リアルタイムで駐車スペースを把握、物流センターで活躍
2020年7月10日
政府が主導する「働き方改革」によって、長時間労働が当たり前だったトラックドライバーの勤務時間も見直しが進められている。
しかし、発・着荷主での「荷待ち時間」については、待ち時間の記載の義務化や付帯業務の分別化が促進されても、なかなか効率的には進まない場合がほとんどだ。
荷主側としても「効率的な荷待ち」を進めることに反対はしないが「どのように取り組めばいいのかわからない」という声が多い。
今回は、物流センターや物流倉庫の駐車スペースがリアルタイムで把握できるシステムを紹介したい。
同システムを開発したのは、アダマンド並木精密宝石(アダマンド)。
デバイス開発部の青柳智英課長と事業開発部の藤木大輔課長に話を聞いた。
同社が開発したのは「駐車場の満空情報をリアルタイムに把握できる無電源車両検知システム」。
同システムの最大のメリットは「物流センターや物流倉庫などの在車管理において、電気配線や通信配線が不要で、後付け設置が可能」という点だ。
同システムは車両の入出庫や通過を検知する「無電源車両検知センサー」と検知センサーとサーバーをつなぐ「IoTゲートウェイ」「管理ソフト」の3つで構成されている。
タイヤが検知センサーを乗り越えることで発電デバイスが自ら発電するため、検知センサーに電源や電池が必要ない。
検知情報の出力も無線方式のため、「配線工事が不要」という。
「検知センサーはアンカーボルトで地面に取り付けることで設置が完了し、天井配線工事や地中埋込工事も必要ありません。設置だけではなく撤去や交換も容易で従来工法に比べて10分の1に短縮できます。短期間の設置の場合、両面テープなどでの接着固定でも対応できます」と説明する。
「物流倉庫のトラックバースや待機スペースの在車情報管理などに活用することができます」という同社。
「もちろん、どの程度効果があるのか不安な顧客様も多いと思います。今春からお試し運用や車両データ取得サービスを開始しています。検知センサーは簡単に取り付けることもでき、撤去も容易です。荷主の工場敷地内では速度制限を実施している個所も多いと聞きます。簡易なスピード検知も可能です」。
トラックドライバーの働き方改革や敷地内の速度制限順守など物流現場で幅広い活躍が期待できる。
◎関連リンク→ アダマンド並木精密宝石株式会社
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