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物流ニュース
【とことん、コスト削減(11)】不況前にコスト見直し
2009年6月12日
ケーエー企画(荒尾海雲社長、東京都港区)は、昨年10月からコスト見直しに取り組み始めた。その時期、荷物量が落ちたわけではなく、通常通り業務を遂行していたが、「確証はなかったが、おかしいと感じた」と、荒尾社長は異変を察して行動に移した。
それまでは余裕を持った配車を組むため、常に車両を数台余らせていたが、その車両の車検を取らず、さらに保険の更新を見送った。また、車庫を月4万円の場所から月9000円の場所へ移し、コスト削減を図った。11月後半から荷物量が徐々に減少に転じてきたが、「厳しい経営環境は変わらないが、早く手を打っていて良かった」と荒尾社長は話している。
一方、同江東区のフェリックス(小西和夫社長)は、昨年の燃料価格高騰を踏まえて全車両へデジタコを導入、省燃費運転で燃費改善を図った。「燃費が改善された分のいくらかをドライバーに還元している」が、それ以上にコスト削減につながっている。デジタコ導入は安全運転を促し、事故防止にもつながる。その結果、「見えないコストが抑えられており、その効果は決して小さくない」と小西社長は指摘する。(高田直樹記者)この記事へのコメント
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