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物流ニュース
「働き盛りの世代」労働力を生かす 注目される中年層
2020年11月18日
若い世代のドライバー職への新規参入がなかなか少ない運送業だが、戦力として注目されるのが中年層だ。中年層であれば高年齢層に比べ体力には少し余裕があり、社会常識などもある程度は身についているため、新規参入でも教育期間が短くなることが期待できる。
また、近年では、就職氷河期世代採用の機運が高まり、運輸業でも氷河期世代の限定求人を出す企業が増えている。業界団体でもトラックドライバーになるための支援プログラムを実施するなど、同世代の人材に注目が集まっている。中年層は、一般社会では「働き盛りの世代」であり、その世代の労働力が生かされていないのはもったいないと考える企業も増えているようだ。
就職氷河期は一般的に1991年頃から2005年頃に社会人になった世代が該当するが、新型コロナウイルスの影響で就職氷河期が再び訪れるのではないかという懸念もある。中高年の引きこもりが話題になって久しいが、内閣府が2018年に実施した生活状況に関する調査によると、就職氷河期世代を含めた40から64歳の引きこもりは推計で61万人に及ぶという。
雇用の状況は、新型コロナウイルスで一変した。大手企業でも採用数の減少が発表されるなど、労働市場の大打撃は今後も続き楽観視はできない。もし、採用に余力がある企業ならば、多様な人材を採用し社内の強化をしてみてはいかがだろうか。今後、事業者数が淘汰されていくことが予想されているトラック運送業において、潜在する労働力を掘り起こすことで人材不足を改善していくことが、生き残りへの近道ではないだろうか。
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どうせ、低賃金で使い倒したいだけだろ?
相変わらず、資源が無ければどこかから取ってくれば良いみたいな思考はやめて欲しい。