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物流ニュース
【大不況の今こそ!わが社の社員教育(12)】検定試験が人気
2009年7月31日
中央職業能力開発協会(JAVADA)の「ビジネス・キャリア検定試験」を活用する関係者が増えている。「事務系職種を網羅した公的資格試験」として知られる同試験は平成19年度、新たな分野として「ロジスティクス管理」「ロジスティクス・オペレーション」の2級、3級を整備。物流に必要な知識を体系的にまとめた試験内容も、評価の指標にしやすいと好評だ。
同試験は、3級が「係長、リーダーなどを目指す人」、2級が「課長、マネジャーなどを目指す人」を目安に内容を構成。分野ごとに前期と後期に実施日が分かれており、ロジスティクス分野はいずれも後期日程で実施される。
ロジスティクス分野全体でみると、初年度の19年度は利用企業数199社、受験申請者数1035人だったが、20年度には462社、2034人と急増。受験者の勤務先企業には日立物流、沖ロジスティクス、丸和運輸機関、キユーソー流通システムなどがある。特に伸びの大きかった「ロジスティクス管理3級」(利用企業数が122社から244社、受験申請者数が380人から823人へ)、「ロジスティクス・オペレーション3級」(同92社から167社、同321人から545人へ)は、21年度から前期、後期の年2回実施が決まった。
能力評価部の沼秀明普及推進課長は、受験者数の伸びについて、「会社の外に出ても通用する『公的資格』という点が支持されているのでは」と分析。また、業界のエキスパートの手によって編集された内容には、「実際に現場で飛び交う『業界用語』を使っていることで、『実務に役立てることができる』と評価いただいている」と説明する。
試験合格を目指すための「認定講座」もさまざまな機関が実施。ロジスティクス分野では、日本MH協会や物流実務カレッジをはじめとした11の機関が実施している。
試験日は、前期10月4日(申請受付期間は21日から8月25日)、後期3月7日(同12月14日から22年1月19日)。受験料は3級が4200円、2級が5250円。伊藤昭能力評価部長は、「ロジスティクスは『人』で支えられている。能力を開発し、人を育てるためのきっかけとしていただければ」と話す。
伊藤部長(左)と沼課長この記事へのコメント
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