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    エーザイ物流「『年中夢求』モットーに『顧客歓喜』を追求」

    2009年8月7日

     
     
     

     エーザイ物流(加藤栄一社長、神奈川厚木市)は、ヒューマン・ヘルスケアを理念に医薬品の物流サービスを展開している。今年4月に就任したばかりの加藤社長は「いま取り組んでいるのは『顧客歓喜』。全社で、『お客様の喜びは何なのか』という追求をしている」と強調する。いわゆる顧客満足の、さらに上をいくのが顧客歓喜というわけだ。


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    加藤社長
     その象徴的な例が札幌センターの存在だ。この地域では採算がとれないことで他メーカーが撤退する中、同社は札幌センターを存続させてきた。患者が必要とする医薬品の品切れを起こさないためだ。「これは我々の使命と考えている」と同社長は言う。
     「私たちが扱っているのは、ただのモノではない。命を支えているモノを運んでいる」。物流はモノを運ぶだけの仕事ではない。命を支え、命を守る大切な使命を果たしている。運ぶ製品は一本20万円の注射もあれば、1錠数円の錠剤もある。その医薬品を必要とする患者に必要な時に、必ず届くということが何よりも重要だ。その時に届くことで守られる命がある。
     こうした医薬品物流では、協力運送会社に求める輸送技術のレベルも高い。命を支えるものだからこそ、求められるきびしさがある。輸送するのは少し振動を与えただけで壊れる錠剤や、少しの温度変化で溶け出してしまうようなものもある医薬品だ。温度管理、荷扱いなど厳しい条件が課される。
     その一方で「トラックの運転者を大事にしたい」と話す加藤社長は、現場で働く人々の健康にも配慮する。さっそく各物流センター内に、運転者のために冷暖房完備で食事と仮眠ができる休憩所を設置した。
     「物流センターから一歩出たら、その先へ届けるのは運転者にまかせるしかない。だからこそ運転者を大切にして、医薬品を大事に扱ってもらいたいと思っている」と加藤社長は強調する。
     さらに加藤社長は今年の取り組みとして、全社員に「認知症サポーター」養成講座を受講させる予定だ。「認知症サポーター」とは、認知症に対する正しい知識と理解を持ち、認知症の人や家族を応援する人のこと。各地域で養成講座が実施されている。物流とは直接関係のない知識だが「生命の大切さを学んでほしい」という思いで全社員の受講を進めている。
     顧客歓喜のために、物流改善も実施している。誤った製品の混入や数量不足を100%防ぎ、物流品質を高めてきたのがICタグを使用した貨物追跡プロジェクトだ。これは「RFID活用による医薬品チェック&トラッキングシステムによる物流改善」として、今年の第11回自動認識システム大賞(自動認識システム協会)を受賞している。
     果敢な挑戦を続ける加藤社長のモットーは「年中夢求」。「社員にも夢を持って欲しい」と呼びかけているが、「その根底にはヒューマン・ヘルスケア理念を持って」。(千葉由之記者)

     
     
     
     
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