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    「お宅のトラックにオイルはねられた」…新手の振り込め詐欺か

    2009年10月15日

     
     
     

     先月末、「お宅のトラックが走行中に路面のオイルをはね飛ばして着衣を汚された」などという不審な電話が、神奈川県内の複数の運送会社にあった。いずれも電話の内容は同じで、架空の被害者を装って運送会社に弁償させようという新手の振り込め詐欺の可能性もあり注意が必要だ。


     横浜市内の運送会社に9月末、1本の不審な電話があった。タクシー運転者を名乗り、「お宅のトラックが停車中のタクシーの横を通り過ぎた時に、路面にたまっていたオイルをはね飛ばして、タクシーから降車中の客の着衣を汚した」といった内容を話してきた。さらに、「オイルがかかったタクシー客の携帯番号を教えるから電話をしてほしい」というのだ。
     ところが、同じ日に別の運送会社にも、タクシー運転者を名乗る同じ内容の電話があり、被害に遭ったという場所も時刻も客の名前も前述の運送会社にあった電話とまったく同じだった。
     両社とも加入していた交通共済組合が同じだったため、連絡を受けた共済が詐欺の可能性に気がついた。この電話は、この後も他の運送会社数社にかかってきている。運送会社が、オイルをかけられたという「タクシーの客」に電話をすれば、弁償金を要求してくるのだ。これは数年前にあった「牛乳パック事件」に手法が酷似しているので、新手の「振り込め詐欺」ではないかと関係者は警戒している。
     「牛乳パック事件」は、運送会社に対してタクシー運転者を名乗る男が電話をかけてきて、「お宅の配送トラックが落ちていた牛乳パックを踏んで、中身が客の服にかかったので、客の携帯に電話してほしい」と要求し、連絡すると別の男が弁償金を銀行口座に振り込むように請求する「振り込め詐欺」で、3年ほど前に連続して起きた事件だ。
     服が汚れた弁償金は5万、6万円程度で対物保険の免責額を下回ることが多く、被害の有無を確かめることなくトラブルを回避するため、金額を振り込んでしまった運送会社もあった。牛乳がオイルになっただけで、内容はとても似ている。
     この手口の巧妙なところは、実際に走行しているトラックの社名などを見て電話をしてくる点だ。運送会社側は被害を一方的に訴えられても確認のしようがない。実際に走行している配送ルートの場所を言われれば「ウチのトラックに違いない」と思ってしまいかねないのだ。
     万一、こうした電話があった場合には、加入している交通共済や保険会社に連絡したほうが良い。保険で弁償するには相手側も被害を立証する必要があるため、詐欺の場合は「保険で弁償する」と言えば引っ込むことが多いからだ。こうした詐欺では免責額以下の金額を要求してくることが考えられるが、「ウチは免責ゼロの対物に入っている」として保険での弁償を伝えることで、真偽を確かめることができるという。
     高齢者を狙う「振り込め詐欺」の対応と同様に、不審な電話があった場合は、すぐに振り込んだりせずに、共済や保険会社などに相談して冷静な判断が大切だ。

     
     
     
     
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