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物流ニュース
サーラ物流 宮澤光氏が9代目の社長に就任「自発的に行動できる社員を」
2021年7月12日
愛知県豊川市に本社を構えるサーラ物流。エネルギー輸送、一般貨物輸送、出張裁断サービスなどを展開する同社では、この2月から宮澤光氏が9代目の社長に就任した。
宮澤氏は昭和63年に大学を卒業して入社後、同社の現場を重んじる育成方針でドライバーからキャリアをスタートさせて30歳で浜松北営業所の所長に。以降は複数拠点の責任者を歴任して35歳で本社勤務となり、管理職として躍進を続けて40歳でエネルギー管理部門のマネージャー、46歳で取締役統括営業本部長の立場で一般貨物を含めた全部門を統括、52歳で常務、そして今回、56歳で同社では初となる現場経験者の代表となった。
リーマンショックやコンプライアンス強化、労働力不足に加えて昨今のコロナ禍と、社会や業界を揺るがす大小さまざまな波にその間で見舞われたが、「自分は絶対、社長になるんだという気概でずっとやってきた」と語るように仕事と向き合う姿勢は一貫してブレることなく、今回の社長就任を経ても、「やっていることは常務時代と特に変わっていない」と静かに意気を込める。
入社から数えて今年で33年目。これまでの変化に関して問われると、「入社当時と比べ、労働環境や拘束時間、法令順守を含めてドライバーや業界を取り巻く事情が大きく変わってきた」と、いわゆる業界全体のホワイト化が進みつつある現状を指摘。仕事の魅力や業界のイメージに対しては、「コロナでエッセンシャルワーカーの一面が認識されつつある傾向もあり、若い方にはそうした部分を魅力としてとらえてほしい。労働環境においては、国が背中を押している状況でもあるので、その風を生かして愚直にやっていく。荷主へも理解を求めることで、それがやがてドライバーの地位向上につながる」と述べて堅実な取り組みと情報発信に意欲を見せる。
今後については、「経営上の指標として、重視している」とする定期的な社内アンケートの結果を反映した動きと改善を示唆し、「従業員を知ること」「従業員満足度を上げていくこと」へ重点を置いて「自発的な行動のできる社員を増やしていきたい」との考えを明かす宮澤氏。また、「時間をかけてでも、やるべきこと」として企業風土のさらなる押し上げに力強く言及し、品質向上の促進と仕事の密度を高めていくことで、事業エリアにおける自社の存在意義を強めていきたいとの展望を見据える。
◎関連リンク→ サーラ物流株式会社
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