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    減らない再配達 カギは置き配の浸透

    2021年8月26日

     
     
     

    国交省による「宅配の再配達の削減に向けた受け取り方法の多様化の促進等に関する検討会」の報告書(2017年)によると、宅配便の全体の取扱個数のうち約2割が再配達となっており、この約2割にのぼる再配達を労働力に換算すると、年間約9万人のドライバーの労働力に相当し、再配達による社会的損失は大きいとして問題となった。そのため、宅配ボックスや置き配などが検討され、取り組まれるようになったが、再配達は大きく削減できていない。

    国交省が実施した令和3年4月の宅配便再配達実態調査によると、宅配便の再配達率は約11.2%(前年同月比2.7%ポイント増)だった。全国一律の新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言発出による外出自粛要請等の影響があった前年同月と比べ、在宅時間が減少したことなどが影響したと考えられ、再配達は増加した。

    この様に、なかなか減らない再配達を削減するためには、置き配の浸透がカギだと考えられる。

    だが、置き配は、盗難や破損などの恐れがあり、その不安からなかなか浸透されずにいるのが現状だ。東京都では昨年、3月中旬から5月上旬までの間に、置き配を狙った窃盗事件が相次ぎ、置き配による窃盗のリスクが現実となった。

    化粧品や健康食品の製造・販売を行っているファンケル(島田和幸社長、神奈川県横浜市)では1997年から、「置き場所指定お届け」を取り入れており、「玄関前」「ガスメーターボックス」「集合ポスト」「物置」「車庫」「宅配ボックス」など、注文者が指定した場所に荷物を置いている。

    同社の置き配サービス利用率は、サービス開始時から30%で推移しており、紛失や盗難などは殆ど発生していない。仮に発生した場合は、同社の責任として商品を再発送することになっている。

    また、「置き配の利用促進を図る上で、HPのご利用ガイドやメルマガなどでの紹介や、電話からのご注文時にご案内をするなど、置き配の利便性について認知拡大を図っている」とし、「今後は日本郵便の置き配サービスの1つである『OKIPPA(オキッパ)』の導入を検討するなど、置き場所の選択肢を増やし、さらなる『受け取り易さ』を提供していく」としている あらかじめ指定した場所に非対面で荷物を届ける「置き配」に対応している日本郵便(衣川和秀社長、東京都千代田区)では6月28日、置き配の荷物が盗まれたときに、保険金を支払う「置き配保険」を導入すると発表。利用者の荷物が盗まれた時に商品の購入代金を補償するサービスで、盗難による不安を解消する。
    同社の「置き配保険」は、「置き配」を指定すると自動的に保険が適用され、盗難1件当たりの支払いは最大1万円となっている。

    再配達削減に効果がある「置き配」を普及していくためにも、利用者の不安を無くさなければならない。日本郵便の様に置き配補償の充実が求められる。加えて、置き配で起こりうるトラブルを未然に防ぐことも「置き配」の普及には必要となる。

    置き配で起こりうるトラブルと防止対策について、永代共同法律事務所の小野弁護士は、「荷送人や受取人(個人など)が置き配を了承している場合、置き配完了後の『盗難・紛失・汚損』について法的な観点から考えると、合意に基づく引渡し方法に沿って引渡しを完了していることになるので、基本的な責任は、受取人が負うことになる」としながらも、「『置き配を了承しているのだから何もリスクがない』と判断することは、やや安易だ」という。

    「法令上、『運送人は受取から引渡しまでの間に運送品が滅失、損傷等した場合、受取・運送・保管・引渡しについて注意を怠らなかったことを証明しない限り、損害を賠償する責任を負う』(商法第575条)とされており、明らかに引渡しに適切でない状態(天候状況等含む)であるにもかかわらず置き配を実施した場合などは、運送人が注意を怠ったと評価される可能性があるので、一定の注意は必要」だとしている。

     
     
     
     

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    この記事へのコメント

     
    1. 汚老 says:

      ひとり暮らしの私の場合、ネット等で購入する際、時間指定できないと受け取れないんですよ。ヤマト運輸みないに、届く前にメールが来て、受け取り日時や場所を変更できればよいが、佐川急便のように、配達員もいないのが判っていても、とりあえず不在票を置いていかないとならないようで、再配達で時間や場所を設定するシステム。郵便や他の業者も同じです。

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    2. コンビニ受け取り says:

      コンビニ受け取りにすれば、。

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    3. ネザーランドドワーフ says:

      不在の場合、コンビニかお店受け取りに変更すれば良い。再配達の依頼が来て、間髪入れず向かってまた不在っていう嫌がらせを散々受けたし。

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    4. 神楽坂転がる says:

      郵便局は不在票入れた後は指定しないと再配達してくれないし、窓口に取りに行くことが多いけど、ヤマトや佐川は何度も来てくれる。むしろ再配達しないと文句を言われる。明らかにサービスレベルは低いのに郵便局が文句言われないのはお役所的な印象が国民に残っているからなのかなあ。しかも土曜配達やめるらしいし。訳分からん

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    5. 広野を走る配達マン says:

      再配達分の送料なんて、もらってません。
      時間指定有のすっぽかしは、

      取りに来なさい。

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    6. 匿名 says:

      全てを支店留めにすればいいじゃん。
      基本はLINE等のSNSで支店に到着した事を伝え、配送料は置き配なら前払いのみ受付し、それ以外は受渡の際にでも徴収可能にすればいい。
      時間指定有りと指定無しで配送料を分ければいいし、置き配なら指定無しより安くすればいい。再配達の度に料金加算システムを配送業者全社で統一して行えばいい。

      サービスサービスで何でも無料サービスにした結果、客が図に乗り自ら「お客様は神様」と勘違いする奴を増殖させたんでしょ。

      ちなみに我が家はネット購入が多いので、注文時に「配達員の見える位置に大きく TEL後、置き配OK と記入して下さい」と記載してます。

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    7. 匿名 says:

      配達→不在→再配依頼→不在→再配依頼→不在→長期不在による返送
      こんなことは多々あります。
      これが一度で届くお客様と同じ送料でいい訳がありません。
      一部抜粋すると普通に赤字。
      もともと雀の涙程の利益しかない物流業(特に宅配)はその現実から目を背けるかのように分母を増やすしかなく、それがまた労働環境の悪化に繋がる無限の悪循環。
      働き方改革もはっきりいってこの業界に関しては全くの無意味を通り越して前より悪くなりました。
      経費は増える一方で値上げ交渉は暗礁、それを補うために無茶な新規獲得、労働時間の制約を守るには当然のこと増員するしかないのにそんなことができる筈もなく、以前よりもより増加したサービス残業。
      逆に会社は正規の残業代を払わなくてもよくなりそれを逆手に利益をあげている会社も少なからず存在しています。
      物流は魔法ではありません。
      間違いなく人の手によって行われています。
      ボタンを押したら勝手に現れるものではありません。
      受け取り側の考え一つ、ちょっとした配慮
      これだけでも大きく現状は変えられます。
      全てを自分の都合にあわせてやってほしいと
      いうのであれば
      残念ですが値上げするしかありません。
      サービスはタダではありません。
      自分の我儘が配送してくださっている配達員の
      タダ働きになり得る、もしくは現時点でなっているということだけわかっていただきたいです。

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