近畿運輸局は令和２年度における監査及び行政処分などの結果について取りまとめた。

それによると、トラック事業者の事業停止処分は４件、車両の使用停止処分は７６件、警告は３７件にのぼった。さらに、運行管理者としての業務を誠実に実施せず、またはその名義を使用させていた場合などに発令する運行管理者資格者証の返納命令について、トラック事業者５者に対し、行った。

トラック事業者への監査などの実施状況は、特別監査１件を含む計２４０件で、呼出指導３１５件をあわせ、監査・指導件数は５５５件にのぼった。監査の主な端緒別件数（呼出指導を除く）は、死亡事故（第１当）が２７件で、酒気帯び・無免許などの悪質違反が２３件。

行政処分の主な違反内容は、事業計画などが４８件、過労防止などが３７６件、教育などが５６件などという結果になった。過労に関する違反は、バス・タクシー・トラックでいずれも最も多い違反内容となっている（バス：４２.３％、タクシー：３５.１％、トラック：６４.２％）。