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物流ニュース
CBT試験に完全移行 運管試験に思うこと
2021年11月30日
運行管理者試験センターが、令和3年度第1回運行管理者試験の合格発表を行った。CBT試験に完全移行することになった今回の試験は、「貨物」の申請者数が3万7154人で、の受験者数は3万4164人で。うち合格者数は1万164人(合格率29.8%)だった。
毎回、社員に運行管理者試験の受験を積極的に勧めているという大阪府の事業者社長は、CBT試験に完全移行した運行管理者試験に関し複雑な思いだという。「まず試験期間が1か月も設けられていることは、果たして良いことなのだろうか。受験日が1か月違えば、当然、勉強量の差もできる。せめて今後は、1週間から2週間程度の試験期間でなければ不公平という声も上がるのではないか」
また、「CBT試験に完全移行したことで、中高年の受験者が減ったという話を聞いた。加齢の影響でドライバー職をおり、運行管理者への転身を目指す人も多い中で、筆記試験のチャンスが全くないのは、受験者が減ることの一因になってしまうのではないか」と危惧する。
その他、実際に今回のCBT試験を受験した人からは、筆記試験ではありえなかった、試験中に話をする受験者がいたことなども報告されている。前述の社長は「試験がCBT方式になったのなら、講習もリモートで実施できないものか。今は密を避けるために1回の定員数が少なくなっており、予約が取りづらいという声をよく聞く」といった意見を寄せた。
コロナ禍の影響で、会場で人が集まり一斉に受験するスタイルを変えざるを得なかったのは理解できるが、今後、試験形式などの影響で受験者が減るような事態は避けなければいけない。
◎関連リンク→ 公益財団法人運行管理者試験センター
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