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    中仕切りなど活用 車両削減ニーズに対応

    2010年12月9日

     
     
     

     物流コスト削減と環境対策のために、物流システムの見直しを図る荷主も出てきている。大規模な物流改革よりも、トラックの台数を少なくする工夫がなされているようだ。


     保冷カーテンや中仕切りを生産するメーカーによると、「最近は冷凍車の中仕切りが売れていて、異なる温度帯で一括輸送するトラックが増えている」という。冷凍、冷蔵など2室だけでなく3室、4室に分けて異なる温度管理をして、1台で色々な温度帯の品物を運べるようにするのだ。
     「トラックはなるべく増やさずに、荷室を温度帯によって中仕切りで分けて使うケースが増えてくるのではないか」と同社。1台で積み込める量なら、違う温度帯の物でも1台で運びたいというニーズがあるという。
     また、配送と回収をあわせて1台で行うために中仕切りをつける事業者もいるという。配送先で不要になったオリコンの回収でも中仕切りが利用されている。例えば、冷凍車の荷下ろしを終えた後、配送先で空になった昨日のオリコンなどを回収する場合がある。
     夏場に店舗の外に置かれていたオリコンは熱を持っているので、冷凍車に入れると庫内温度が上がる。これを避けるために、冷凍と常温の部分を中仕切りで断熱して使用しているという。中仕切りを活用して配送と回収を1台で行い、車両を減らす取り組みだ。
     車両台数ではなく、配送回数を減らす荷主もいる。24時間化を進めてきた店舗では365日稼働の物流システムを行ってきて、トラックも毎日、店舗配送していた。しかし、売り上げ低迷から配送回数を削減。運んでいた事業者によると、現在では週1回は配送を休みにする指示が出ているという。
     自家用トラックで製品を運んでいる会社が、営業用トラックに切り替える自営転換でも、運行する車両台数の削減がキーワードになることがある。
     食品配送を行う事業者は、中小食品メーカーの配送業務を自営転換で受託。メーカーの営業マンが営業と配送を兼ねて3時間かけて1か所のペースで配送していたのに対して、同社は3時間で10か所に配送した。同じ時間で10倍の物流効率をあげ、全体の車両台数を減らす提案だ。荷主にとっては車両台数の削減になり、運送会社側では新規に仕事が増えた。
     車両を増やさない取り組みにも様々にあるようだ。

     
     
     
     

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