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物流ニュース
改善基準の見直しについて 報告案がまとまる
2022年9月29日
9月8日に開催された「第10回労働政策審議会労働条件分科会自動車運転者労働時間等専門委員会トラック作業部会」で、検討が続けられてきた改善基準の見直しについて、報告案がまとまった。
貨物自動車運送事業に従事する自動車運転者の労働時間等の改善のための基準について、長時間・過重労働の実態にある自動車運転者の健康確保等の観点から、見直しを行うもので、次の通りにまとまった。
「1年の拘束時間」は、現行の月290時間を2か月連続した場合の3516時間から、マイナス216時間短縮し、見直し後は原則3300時間。「1か月の拘束時間」は、原則293時間から同284時間に。
ただし、1年の総拘束時間が3400時間を超えない範囲で年6回まで、1か月の拘束時間を310時間まで延長できる。この場合において、284時間を超える月が3か月を超えて連続しないこと。
その上、月の時間外・休日労働が100時間未満となるよう努めるものとする。また、「1日の休息期間」は、現行の継続8時間から、継続11時間を基本とし、継続9時間を下回らないものとする。
連続運転時間については、4時間を超えないものとし、連続運転時間の中断は10分が原則休憩となる。ただし、SA、PA等に駐車できないなど、やむを得ない場合、30分まで延長することができる。
以上が「改善基準告示」見直しのポイントとなるが、改善基準告示は貨物自動車運送事業者だけでなく、白ナンバーについても対象となるため、リーフレット等に明記するとともに関係者への周知を図っていく。
昨年4月にトラック作業部会で、トラックの改善基準見直しの議論を開始して以降、10回目で検討結果が報告案としてまとまり、自動車運転者労働時間等専門委員会で最終的に取りまとめられる。
この報告を受けて、厚労省は、令和6年(2024年)4月の施行に向けて、改善基準告示及び関係通達の改正を速やかに行うとともに、関係者に幅広く周知を行うとしている。
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頼むからこういう大事な会議に現場知らない大学教授とか年取った有識者を入れないでほしい。現役のドライバーかドライバーあがりの社長を増やして現実的な話をしてほしい
ウィークリーの新聞の方読んでるけど、この委員会に出てる運送会社側の人はかなりがんばってたと思う。労働者側の意見言う人の方がドライバーの気持ちを理解していなかった感じ。語弊を恐れずに言えば、「ありがた迷惑」。休憩増えて給料下がったら全く意味がない。
大人になるとあるあるの寝つけない、予定時間より早く目が覚めてしまっただとこの規則が本当煩わしい。目が覚めてしまったので早く出発したいが、出発すると拘束時間をオーバーして帰庫できなくなるんだよな。余計につかれんだよ。
労働時間の改善だけでなく給与面の改善もしていくべき。いつまで1990年代から2000年代初頭の守りの経営をしているのか。給与が上がれば人は集まるよ
365日開店している店が得意先なら
休めないでしょう?
トラックの荷卸しや積み込み作業や検品や運転
戸締りや重たい荷物の身体の負担や得意先の待ち時間やいろいろなルールや規則
ドライバーの負担増加している
高齢者のいる家庭ならもっと地獄です
労働時間だけじゃない!
バラ積み卸は絶対なくせ!