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物流ニュース
JILS 2023年の重点活動3つを発表
2023年2月22日
日本ロジスティクスシステム協会(大橋徹二会長、東京都港区)は2月13日、念頭にあたり新春記者会見を行った。大橋会長は「昨年、協会は創立30周年を迎え、新たなスタートを切った。ロジスティクスの高度化と普及推進を通して、わが国の産業と国民生活の持続可能な発展に向けて活動していく」とし、2023年の重点活動として「①2024年問題への対応②人的資本経営の実現と企業価値の向上③ロジスティクストランスフォーメーション(LX)」の3つを発表。
これについては寺田大泉専務が、「①は、発荷主、着荷主、消費者とすべてのかたにご理解いただき、働き方改革を円滑に進めるため、9月に『国際物流総合展』を開催し、講演会や展示会を実施していく②人材育成と資格認定を進めることで企業支援③企業間の連携と共創の場であるオープンリノベーションラボの活動の拡充を進める。LXの実現に必要な活動として2月に『ロジスティクスソリューションフェア2024』を開催する」と説明。
また、渡邉健二副会長は2024年問題への対応に必要なこととして「このままドライバーが不足していくと物流が止まる。物流を止めないために一年かけて作り上げていかねばならない」とし、「賃金を上げ、女性や高齢者でも働きやすい環境にする必要がある。物流の機械化、効率化を色々な意味で進めていかねばならず、物流費は当然上がってくる。これは顧客である荷主にもご協力いただき、荷姿だけにとどまらず様々な標準化が必要で、さらに行政とのタイアップも欠かせない」と話した。
「このままだと物流費はとてつもなく上がる。安くて便利というだけでトラックを使う時代ではなくなった。私見だが根底から物流システムを作りかえなくてはいけないのではないかと思う」と語る。
新年講演会はJILSの副会長でもあるイトーヨーカ堂の三枝富博会長が講師を務め、「新春に想う~企業文化を『軸』にして激変する環境に適応する~」をテーマに講演。
中国・北京に唯一出店し、現地で受け入れてもらえない中での苦労話等も含め、三枝会長が歩んできた経験談を中心に、企業の芯となる想いや心がけなどを語った。講演会に続けて行われた賀詞交歓会では来賓に国交省の鶴田浩久大臣官房公共交通・物流政策審議官、経産省の澤井俊商務情報政策局商務・サービスグループ大臣官房審議官(商務・サービス担当)も列席し、あいさつを述べた。
◎関連リンク→ 公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会
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