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    派遣ドライバー活用もトラブル

    2013年10月25日

     
     
     

     「仕事があっても人がいない」ーー。
    トラック業界では現在、深刻な人手不足に陥る中、派遣に頼る動きも出てきた。千葉県の事業者は、自社でドライバーが確保できないことから、派遣ドライバーの活用に踏み切った。しかし、間接的な管理の難しさが露呈し、結果として荷主の信用を損ないかねないトラブルに見舞われた。慢性化するドライバー不足が、輸送品質の低下を招いているとの声も出始めている。


     9月に入ったある日、記者が千葉県の運送事業者を訪れた際、事務所には同社社長と部長、そして派遣会社の取締役と担当者が顔をそろえていた。理由は、派遣会社側が同社へ謝罪するためである。
     同社は、これまで荷主の要望にこたえ、荷主との間に確固たる信頼関係を築いてきた。その結果、仕事も増え、トラックも増やせたという。しかし、昨今のドライバー不足の影響で、求人広告を出してもなかなか人材が採用できない状況だった。だからといって荷主の仕事は断れない。迷った揚げ句、派遣ドライバーの活用に踏み切った。同社は派遣ドライバーが回れるコースを新たに作り、6月半ばから2週間の契約でスタートさせた。
     ドライバーの態度も良く、2週間が経過したのち、同社は期間を3か月に延長する。さらにその後、2人目、3人目を活用。3人とも問題なく仕事をこなしていたが、契約を延長する段階になって問題が発生する。派遣会社が契約更新を受諾した一方で、派遣ドライバーが更新せず、辞めると言い出した。結局、別の人間を派遣することで折り合いをつけたが、このときに派遣されたドライバーに泣かされることになる。
     その派遣ドライバーは「研修を受けており、教育もしっかりと行っている」という派遣会社の説明とは程遠く、服装は乱れ、同社の運行管理者に悪態をついた。さらに荷主先で物損事故を起こしたにもかかわらず、そのまま仕事を続け、会社にも報告をしなかったという。荷主から指摘され、同社はその事実を知ることになるが、「一つ間違えば信用失墜で仕事を切られる恐れもあった」。
     幸い、同社社長が直接謝罪に行ったことと、これまでの真摯な取引関係から大事には至らなかったというが、「心証を悪くしたのは事実だ」と悔やむ。
     「しっかりと教育しているとの派遣会社の説明と、1人目、2人目と問題なく派遣を活用できていたことで、完全に頼ってしまっていた」と振り返る。派遣会社の取締役は今回の一件について、謝罪を述べた上で、「登録しているドライバーは数百人いるが、実際に派遣できるドライバーはもっと少ない。派遣できるエリアの問題もあり、今回、本来あってはならないことだが、決していいとは言えないドライバーを派遣せざるを得なかった」と、人材不足の現状を吐露していた。
     同社では今後、自社採用に切り替える方針で、目下、求人広告でのドライバー採用を試みている。

     
     
     
     
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