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    ドライバーとコミュニケーションづくりを ベストブレイン堀氏

    2014年1月22日

     
     
     

     コンプライアンス経営が重視される時代、ドライバーの不正行為で荷主からの信頼失墜など、その影響も計り知れない。一方で、リスク管理にまで手が回ってない現実もある。中小運送事業者にとってのリスク管理はどうあるべきか。リスク管理に詳しく、人材育成、組織強化などで多くの企業に関わってきた堀尚弘氏(ベストブレイン社長、東京都新宿区)に聞く。
     ある事業者では、積み違った荷物をドライバーが捨ててしまった。別の事業者では荷物の横領が発覚した。そうしたことが起きれば荷主の信頼を失い、損害賠償請求に至ることもある。だが、不正行為や犯罪は、まれなできごとゆえに、経営者はリスクに対するノウハウをもっていないことが多い。堀氏は、最近は中小企業と大企業とのコンプライアンスの格差が広がっている、と言う。企業組織の第一線でコンプライアンスを浸透させる一方、「人的マネジメント」に注目した取り組みが進んでいる。


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     堀氏は、企業における犯罪や不正の防止策として「コミュニケーションの大切さ」を強調する。「最近、どうだ」という上司からの声掛け、従業員のいいところに気づいてあげる、失敗した時も気持ちを聞く、上司からプライベートに踏み込んだ話をしてみる、の四つを挙げる。
     こうしたコミュニケーションづくりは、不正や犯罪に走るきっかけを防ぐことになる。仮に不正に走る動機があっても、実際に行動を起こさせないためだ。ストレスは動機を膨張させて不正に走るきっかけになってしまう。コンプライアンスが支配する冷酷な職場から、コミュニケーションのある温かい職場へと取り組む企業が増えてきたという。
     一方で、「犯罪のリアルな現実を教えておくことも重要」という。テーマごと、業界ごとの研修ビデオなどで教育機会を設ける。飲酒運転事故などの責任を教育することも同様だ。研修を通じて、隙を見せない企業であることを伝えると共に、コミュニケーションで従業員の不正や犯罪を未然に防いでいくのだという。企業の側でできる研修や取り組みはきちんとやっていくと、リスク管理によっていい会社になっていく、という。
     堀氏は中小事業者に対して「明るい未来を語ろう。自己実現できることを話そう」と話す。「世界一の中小企業になろう、でもいい」。明るい未来を明るい仲間としてコミュニケーションを作っていくことで、不正を防いでいくことにつながるという。
    ◎関連リンク→ ベストブレイン株式会社

     
     
     
     

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