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物流ニュース
東ト協足立支部 事故防止大会を開催、ドライバーにスポット
2014年11月25日
東ト協足立支部(藤倉泰徳支部長)は11月8日、事故防止大会を開催。同支部が立案した初の取り組みとなる「足立式ドライバーコンテスト」の表彰のほか、「永年勤続優良従業員」「長期無事故優良運転者」表彰が行われ、表彰式では、参加したドライバーの運転記録を分析・共有、成績上位者に対するインタビューなど、ドライバーにスポットを当てた大会となった。
永年勤続表彰は24人、長期無事故表彰は9人が受賞。藤倉支部長は「一つの会社に勤続し、貢献してくれている皆さんは業界の宝。自分自身に誇りを持っていただきたい」と激励した。
東京さくら法律事務所の小柴一真弁護士が、「交通事故の怖さ」と題し基調講演。命の尊さを認識し、運送業として地域経済への貢献と役割について理解を深めた。
足立式ドライバーコンテストの表彰では、大型・中型・小型各部門の上位3人と、特別賞を含む12人が表彰。同コンテストのシステムを提供した匠技研の関根清孝氏は、「成績上位者」の特徴として、「右左折時の速度が低い」「ブレーキ操作がうまい」「積載時と空車時の運転の差がない」などを挙げ、「エコ運転とは、ゆとり運転であることを理解する」「人も、荷物も大切にする」「あわてない、無理をしない」とポイントを紹介した。
来賓あいさつで東ト協の江森東副会長(運輸安全委員長)は、「歴代の支部長が事故防止に力を入れてきた」と話し、本部の事故防止大会について「地域の方にも来ていただけるよう小委員会を立ち上げ検討している」と説明。藤倉支部長も「支部会員が一丸となって事故防止に取り組んでいる。日頃の取り組みを内外に発信し啓蒙する場としたい」と力強く話した。
鳥ノ海学運輸安全委員長による大会宣言のあと、声高らかにシュプレヒコールを挙げ、会を締めくくった。
■足立式ドラコン 会員全社の参加目指す
「足立式ドライバーコンテスト」実施の背景には、交通安全に対する意識の共通化のほかに、「大きい、危ない、怖い」というトラックイメージを変え、地域住民にすばらしいドライバーがいることを知ってもらいたいという思いがあった。そして、ドライバーは自分を知ることで運転技術の向上につなげること、経営者がドライバーを知ることにもつながる。
同支部では7月から10月まで、ドラレコの装着テスト、車内カメラを設置し、各方向にかかる加速度分布やドライバーの運転姿勢などを撮影。取り付けから2日間、普段の仕事の様子を測定した。
事故防止大会で、指差呼賞を受賞した天野明さん(八千代運輸)は自身の運転画像を見て、「無意識にやっていた。過去の経験から、自然と指差しするようになったのだろう」と分析。「長時間乗るので、姿勢には気をつけている」という瀧澤弘次さん(青和運輸)は、ベストフォーム賞を受賞。インタビュアーの鳥ノ海運輸安全委員長も「背筋が伸びてきれい。まるで運転講習の教官のよう」と絶賛した。
また、女性ドライバーに贈られるトラガール賞は宇賀神和代さん(小田運輸)が受賞。キャリアカーに乗っており、「目視でないと見えないところが多いので特に気をつける」と話した。日常で困ったことはあるかという質問には「車が大きいので駐車するにも一苦労。トイレに丸1日行けなかった日もある」と答えた。
今回、最高得点をたたき出したのは、大型トラックドライバーの新屋敷昭成さん(皆木運輸倉庫)。新屋敷さんが心がけているのは「荷崩れを起こさない」「居眠り運転をしない」の2点だという。
藤倉支部長は「会員全社の参加を目指したい。さらに、各社が自社内でドラコンを実施できれば」と今後の目標を示した。この記事へのコメント
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