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    仕事「できる」「できない」ドライバーの差は?

    2015年2月9日

     
     
     

     悪質違反への罰則強化など、社会的規制の強化が進み、労働時間の管理も厳しく問われるようになってきたトラック業界。そうした環境下では、いかに時間内に仕事を終わらせるかという効率化が求められるようになっている。ただ、効率化の追求は「できるドライバー」と「そうでないドライバー」の二極化をより鮮明にしている。対応力やコミュニケーション能力が高いドライバーがいる会社は今後、ますます強くなり、そうでない会社は弱体化していくと指摘されている。「企業は人なり」というが、まさにその差が会社の今後に大きな影響を及ぼす可能性がある。
     「まったく同じ仕事をやらせても、早く帰ってくるドライバーと、遅く帰ってくるドライバーがいる」と、こぼすのは東京都内の事業者。
     同社では食品輸送を手がけており、倉庫で荷積みや荷下ろしを行うことが多い。荷物や時間帯によって荷待ち時間も生じるが、同じトラック、同じ場所、そして同じ荷物でも早く帰ってくるドライバーと遅いドライバーがいる。違いは一体どこにあるのか。


     同社社長はその違いを「コミュニケーション能力に大きな差がある」と説明する。早く終えるドライバーは、日ごろから社交的で話をするのが得意だ。一方、遅いドライバーは、真面目だが寡黙で、他人と話すのは苦手だという。社交的なドライバーは、荷積み先、あるいは荷下ろし先の倉庫スタッフとも仲良くなる。その結果、本来なら待たされるはずの荷作業も、倉庫スタッフの計らいで待つことなくスムーズにこなす。
     一方、寡黙なドライバーは日ごろから倉庫スタッフと交流を持たないため、荷待ちが生じれば自分の番が来るまで順番を待っていることになる。荷待ちが長くなれば終了時間も遅くなり、結果として時間で大きな差が出てしまうのだ。
     同社長によれば、これまでもその違いはあったが、それほど目立ってはいなかった。ところが、労働時間の管理が厳しくなってきたことで状況は変わった。「労働時間という概念を無視できなくなった」と、同社長はいう。時間管理が必要になってきたことで、できるドライバーとそうでないドライバーが明確になり、自然とその差が目に付くようになった。
     ヤマト運輸や佐川急便に代表される「セールスドライバー」は、営業から運賃交渉などの顧客管理まで行う究極のドライバー像といえる。こうしたコミュニケーション能力の高い、そして対応力に優れた「できるドライバー」の存在が、労働時間を無視できなくなったいま、会社の今後の発展に大きな影響を及ぼすことは必至だといえる。
     そういう意味でも、コミュニケーション能力が高く、気が利くドライバーを、いかに獲得できるか。また、いかに育成できるかが重要だが、ここにも難しい問題がある。単にドライバー不足という問題だけはなく、「ドライバーになる人材は、もともと人と接することが嫌で、この業界に入ってくる人が多い」と同社社長がいうように、ドライバーのなり手の特性の問題である。そのため、いくら社交的なドライバーを採用したいと思っても、入社してくるドライバーが求められる人材とは真逆の人材であるケースも少なくない。そこにジレンマも感じているという。

     
     
     
     
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