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    欠かせない人間教育 業界にも通ずる「人格形成」

    2015年1月8日

     
     
     

     経営者の成長、従業員の教育は、どの業界でも共通のテーマだ。特に法令順守が求められている中で、それに準じて判断できる従業員の教育は欠かせない。時代とともに薄れてきた人間教育。業界は違うが「人格形成」に重きをおき、生徒の人間としての素地づくりに取り組む大阪桐蔭高等学校(大阪府大東市)ゴルフ部総監督の糸川澄男氏(写真右)に、運送業界にも通ずる「人格形成」について話を聞いた。
     今回、話を聞けたのは岸貝物流(京都府綴喜郡)の平島竜二社長(同左)の紹介による。平島社長の長男が大阪桐蔭高等学校ゴルフ部に入部し、在校時には平島社長がゴルフ部保護者会長を務めていたが、長男卒業後の現在もゴルフ部のコーチとして、引き続き部員のサポートをしている。


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     ゴルフ部は同校野球部と同様に全国的に知名度が高く、団体戦(関西大会男子)8連覇を成し遂げたこともある名門だ。強豪がひしめく関西高等学校ゴルフ選手権大会(高校女子)では、昨年冬から2期連続でプレーオフの末の接戦を制し、連続優勝を果たした。
     糸川総監督は、ゴルフそのものを「人生の縮図」とし、「数あるスポーツの中で、審判員が付き添わないのはゴルフだけ。自分でスコアを申告することで競技が成り立っている。つまり、競技者が監督、審判の三役をこなさなければならない。誘惑や邪念に襲われたときにセルフコントロールができなければ、真の上級者とは言えない」と持論を展開する。
     ゴルフ部のスローガンは「人格・勉学・技量を兼ね備えた部員の育成」である。技術の向上はもちろん、ゴルフを通じ、社会で大切なことを学ばせている。入部時はゴルフ未経験者もいるが、わずか1年でパープレーをする部員もいる。
     「上達する素質がありながらも伸び悩む部員に、成長のきっかけを与えるのが指導者の役目。ゴルフ部の方針をしっかり説明したうえで、『だからこそ入部したい』という部員だけを迎え入れる。試合では、スコア(結果)が悪いことを怒るのではなく、日頃の課題に対して、どれだけやりきることができたかというプロセスを重視している」(糸川氏)。
     男子の監督を務める田中良親氏(写真に右から2人目)も、平島社長同様に卒業生の保護者である。両氏について糸川氏は「部員に生き様を語って欲しいと思い、異例だがコーチに抜擢した。会社の経営者として多忙な中で、時間の許す限り部員のために情熱を注ぐ姿を見せてくれる。約30年間、ゴルフ部監督をしているが、こんな二人にはなかなか出会えない。部員が全国の舞台で活躍するために必要な人材」と話す。
     糸川氏は、学校教育を社会での構図に置き換えて「部下の失敗、伸び悩みの責任を取らない上司が増えてきた。部員の能力が伸びないのは指導者の責任。部員のミスを責める前に、指導能力の向上を図るようにコーチ陣を叱ることがある。なぜなら、責任の所在を明確にし、指導者の意識を高めるためである。その姿から、部員が触発されることで、さらに指導者と部員との結びつきが強まる」という。
     糸川氏は運送会社の経営者に向け、「利害関係ではなく、信頼関係を築きあげることの大切さを部員には徹底的に教えている。指導者と部員(保護者)がお互いに信じて慕い合うように、会社でも社長が社員を『我が子』のように大事に思い、それに対して社員が社長のために頑張る。『社長』と『従業員』の関係を超越できるか、それが会社発展の基礎になる」と話す。
     また、女子ゴルフ部監督の柴山香織氏(同左から2人目)も「大阪桐蔭高校ゴルフ部は、スローガンに基づいて活動しているのでまとまりがある。全員が団体戦での全国制覇を目標に一致団結している。まとまりのない会社があるとするなら、社是や社訓が全員に浸透していないからなのでは。社員が社長を信頼し、社名にプライドを持って仕事をしているかが大切。部員には『大阪桐蔭高校ゴルフ部』の肩書を常に忘れることなく行動するよう指導している。社名がはいったトラックに乗っているドライバーさんは、会社の看板を背負っているというプライドを持って、大事な荷物を運んでいただきたい」と述べた。

     
     
     
     
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