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物流ニュース
札ト協特積み部会 荷待ち対策、荷主を訪問し改善要求
2015年4月23日
札ト協特別積合せ部会(笠島洋一部会長、北海道西濃運輸)では昨年度から、物流センターなどでの荷待ち時間が長い荷主に対し、直接訪問して改善を要求する活動を行っている。部会員17社が連名した「集荷・配達先における時間改善を促す」文書を荷主の担当者に手渡すとともに意見交換を行い、現状の問題点の説明と荷主の意向を聴取している。
荷待ち時間の調査は継続的に行っており、「申し入れたにも関わらず、十分な改善がなされていない荷主」には、同様の要求を再度行う。今年度は昨年7月下旬から8月上旬にかけて道内45の現場の荷待ち時間をピックアップし、このうち著しく長い待機時間を余儀なくされる7社に対し、同部会の役員が11月下旬から12月上旬にかけて直接訪問した。
最長で4時間半の荷待ち時間、3時間50分の作業時間があった荷主は同部会の申し入れに対し、「発注を分散するなど工夫しているが、限られた場所・人員での対応となるので…」との反応で、同部会としては「大量の荷受けの整備」などを重点要望として伝え、今後も荷待ち時間の状況を確認していく方針。このほか複数の荷主に対して、「大型車と2〜4トン車のバースの振り分け」「荷待ちに関する対策会議の開催」といった具体的な改善策を重点要望として伝えている。
一部では「我慢してよ」などと変化を見せない現場もあるようだが、「現場に問題がある」「何らかの改善が必要」と認識する荷主は多く、「荷待ち時間を気にするような雰囲気になっている」「実際に少し短縮した」「荷受け側でも手伝ってくれるようになった」など変化が出始めている。また、運送事業者が単独で改善を申し入れた場合には「非常に横柄だった」担当者が、部会として訪問すると「丁重な姿勢に変わっていた」という側面もあり、同部会による訪問・文書手渡しの改善要求は徐々に成果が出始めている。この記事へのコメント
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