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    神鋼物流 燃料消費量25%削減、アイドリングストップで達成

    2015年4月20日

     
     
     

     神戸製鋼グループの神鋼物流(岩佐道秀社長、神戸市中央区)は、製鉄所でのディーゼル機関車のアイドリング・ストップによる省エネへの活動で、このほど、省エネルギーセンターが主催する平成26年度「省エネ大賞」の「省エネルギーセンター会長賞」を受賞した。燃料消費量25%の削減という大きな成果を上げた取り組みについて、加古川事業所運輸部保全センター職長の齊藤盛吾氏(写真左)に話を聞いた。
     同事業所は、土地面積503万平方m、粗鋼生産能力680万トンという神戸製鋼の主力生産拠点である加古川製鉄所(兵庫県加古川市)の構内で36台のディーゼル機関車を使って、溶けた鉄や製品などを24時間・365日体制で輸送している(軌道総延長距離約62キロ)。機関車の燃料は免税軽油で、年間1600kLを使用しているが、2011年に、この免税が2012年から廃止されるという情報がもたらされたという(現在は延期となっている)。


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     燃料費として当時、年間約1億円かかっていたが、免税が廃止されると約5000万円の大幅な燃料費アップとなることから、燃料使用量の低減を検討することが急務となった。そして検討の結果、エンジンをかけたままの待機時間が長いことから、待機時間にエンジンを停止してはどうかとの意見が出た。
     エンジンをかけたままの待機時間が長くなる理由として、まず、有人機関車の場合、エンジンの停止、始動は機関車に設置した操作盤でしかできないが、貨車の先頭から機関車までの距離は短くて35m、長いものでは70㍍にもなるため、アイドリング・ストップのために、この距離を往復することはとてもできないとされていた。また、工場の操業を優先した運用をしているため、輸送指令を受けたときや信号が切り替わったときなど、迅速に輸送する必要があるためエンジンをかけたまま待機していたという。
     取り組みにあたって、実際にエンジンをかけたままの待機時間が、どれくらいあるかを1か月間調査。総アイドリング時間は1日平均12.8時間という結果が出たが、1分以下のアイドリングについては折り返しや、一時停止して安全確認後に走行するために必要な時間であるため、総アイドリング時間の57%(7.3時間)を占める「1分超え」のアイドリングの停止を目標とすることとした。
     まず1台の機関車に対して、アイドリングが1分を超えるとエンジンが自動停止するプログラムの改造に着手。また、機関車から離れた位置で送信機からエンジン始動ができ、運転者が任意で送信機から停止できるよう送受信機の改造を実施。エンジン停止時のバッテリー消費を低減するため、常時作動していた機関車の異状を知らせる回転灯と制御装置の冷却ファンを停止させた。
     エンジン始動を確実にするための考案やエンジン始動リトライ回路の考案、エア圧低下によるリスク対策などの課題をクリアし、業界初のディーゼル機関車アイドリング・ストップシステムが完成した。
     その後、36台の機関車に同システムを導入。懸念していたバッテリー上がりやエア圧低下もなく順調に稼働しており、軽油使用量を年間393kL、従来比で25%削減することができた。省エネ効果は年間2360万円になるという。CO2排出量は年間約1000トン、従来比で約25%の削減を達成した。
     今後、同システムを同社神戸地区、高砂地区へ導入することも考えているほか、ディーゼル機関車を使用している同業他社にも展開していきたいとしている。また、さらに省エネ効果を高めるため、アイドリング自動停止時間を1分から、さらに短縮することを検討。そのほか、運転者ごとの任意エンジン停止時間実績を「見える化」し、省エネ意識を高め、待機1分超えが予想される場合に機関車停車と同時に運転者が任意でエンジンを停止させることの徹底を図っていきたいとしている。
     齊藤氏は、「試作機が出来上がって、最初はトラブルも発生し、『止められたら困る』とオペレーターからの反発もあった」と振り返り、「信頼がないと使ってもらえない。努力を重ね、今は順調に稼働しており定着している。オペレーターのさらなる意識向上につなげたい」と話す。
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    ◎関連リンク→ 神鋼物流株式会社

     
     
     
     
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