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    ネクストフェイズ吉竹氏に聞く 「人材採用をあきらめない」

    2015年5月26日

     
     
     

     運送会社の経営者にとって、人材採用は頭を悩ませる問題の一つ。「うちは中小だから」「会社のアピールポイントがない」と、採用を諦めている経営者も多いのではないだろうか。中小企業の人材採用について、社会保険労務士の資格を持ち、採用コンサルタントとして活躍するネクストフェイズ(大阪府吹田市)の吉竹延禎氏に話を聞いた。
     吉竹氏は不動産会社で人材採用を担当し、会社の勧めで社労士の資格を取得。採用される側も手伝いたいと、キャリアコンサルタントの資格を取り独立した。採用する企業側の支援はもちろん、面接指導や履歴書作成指導など、採用される側の支援も行っている。主に、介護分野や建設業などさまざまな分野の採用コンサルの実績がある。
     同氏は「中小企業の多くが採用の仕方を知らない、採用に手間をかけたがらない、かけ方もわからないという特徴がある。知恵を絞って手間をかけ、その後にお金をかけることで、人材採用の勝率は上がる。採用される側も手間をかけている企業をきちんと見ており、そういった企業に人は応募する傾向がある」と話す。「元をただせば『会社がきちんとしているか』という話になる。残業代はきちんと払うべきという認識があるか、福利厚生は充実しているか、改めて一つずつチェックしていくべき」と説明する。


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     今はインターネットで職探しをするのが当たり前の時代。会社HPの「採用情報」のページははずせないと吉竹氏は話す。「日々の業務についてブログなどで触れ、社長の思いを乗せるだけでも求職者はイメージしやすい。『当社に魅力はない』という経営者でも、お話してみると仕事に対する熱い思いを持つ方が多い。高卒者を募集したいのならば、やはり学校に直接出向き、会社をアピールしていくべき」と持論を展開する。
     また、ハローワークの求人票に関しても、「『トラックドライバー』という表記だけでは具体的な仕事のイメージがわかず、求職者は怖がってしまう。具体的な仕事内容を明記し、求人票に経営者や社員のメッセージを載せることで求職者の心理的ハードルは下げられる」と話す。
     採用される側である学生について、「地域密着型の企業に人気があり、仕事をあまり知らずにイメージで話している場合がある。また、就活がゴールだと思っている人が多く、自分の言葉で話そうとはせず、型にはまった言い方をする傾向にある」と分析する。「きちんとした会社にはきちんとした人材が集まる。少しの手間と努力で他社に差をつけられる」という。
     物流業界の人材採用について、「社会を支えている仕事ということを、もっとクローズアップできれば求職者は集まるのではないか。日々、ドライバーがやりがいを感じられる仕事ができるような社内環境づくりも必要。『うちは中小だから』と諦めるのはまだ早い」と話した。
     大阪府東大阪市の事業者社長は、紹介制度で優秀な人材を採用している。「良い会社だと紹介してもらえるように、より良い環境づくりに努めたい」としている。むやみに求人広告を出し、あとは応募を待つだけ、という時代は終わった。人材採用時には改めて会社を見直す必要がある。
    ◎関連リンク→ 株式会社ネクストフェイズ

     
     
     
     

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