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    丸吉運輸機工 鉄の物流を再編

    2015年5月28日

     
     
     

     丸吉運輸機工(吉谷隆昭社長、北海道北広島市)は新年度から、「鉄の物流」に関する運営体制を「鉄のトランスポート(TP)事業」「鉄のモーダルシフト(MS)事業」「鉄のスリーピーエル(3PL)事業」の三つのセグメントに再編。将来的には、事業部制への移行を視野に入れている。
     従来は営業拠点ごとの「部門制」を採っていたが、事業の伸長で部門間の連携や共同が必要となる案件が増え、全拠点に横串を刺す「事業部制に近い形」で当面運営する。「鉄のTP事業」は重量物・長尺物のトラック輸送と小口混載の輸送のメタル便、「鉄のMS事業」は船・フェリーシャシー・JRコンテナなどでの大量輸送、「鉄の3PL事業」は、倉庫の管理・作業・加工・保管などの一貫請負──とそれぞれ整理。とりわけ、今年度から無蓋コンテナの運用を開始する「鉄のMS事業」の伸長に期待をしている。
     同社は、鉄をメーンとした重量物輸送を長年展開してきたが、近年は方向性を転換し、「鉄の物流」という言葉を使用。トラックのみならず、JRコンテナ、フェリー、シャシーなど多様な輸送を展開するほか、これに付帯する倉庫の管理、配車、荷役作業などの請負が大きく伸びている。
     昨年度は売上高が6%程度増加し、13億円を大幅に超えた。吉谷社長は「5年前は8億円あまりの会社。売上高はおかげさまで伸ばさせてもらっているが、トラック輸送だけの収益を見ると厳しいため、トラックの運賃収入だけで全てを成り立たそうとする考え方は採っていない。鉄の物流の一括受託と幅広い輸送手段の提供を進めるとともに、物流管理を高効率に行うなどの工夫がポイント」と話す。


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     鉄のMS事業は、ドライバー不足や軽油価格の高止まり、行政処分基準の強化、荷主の環境負荷削減意識の高まりといった要因が追い風に。JRコンテナへのモーダルシフトでは、従来の20フィート箱型コンテナ2基に加え、今年度から20フィートの無蓋コンテナ16基の運用を開始。鉄の物流では、「コンテナ輸送」「混載輸送」の双方ともまだ一般的ではないが、新たに始める無蓋コンテナの活用で常識を変えていきたい考えだ。
     吉谷社長は「JRコンテナへのモーダルシフトは、フェリーに比べてコスト面で負けている部分もあるが、港湾から離れている内陸やロットの小さな貨物の積み合わせの点で強みがある。混載貨物の獲得や、集配業務の内製化などで更なるコスト削減は可能。鉄の輸送は『4トン車、10トン車しかない』と思っている荷主企業に対し、コンテナ輸送の積極的な提案をしていきたい」と語る。
    ◎関連リンク→ 丸吉運輸機工株式会社

     
     
     
     

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