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    プリンス電機 物流事故を改善、実績表活用で徹底管理

    2015年6月2日

     
     
     

     蛍光ランプなど施設・機器照明の専門メーカーとして昭和33年に設立したプリンス電機(寺嶋之朗社長、横浜市鶴見区)。冷凍・冷蔵ショーケースでは、食材など素材が持つ色合いを立体的に再現したり、蛍光灯で培った技術力や商品開発力を生かし、高品質なLED照明を提供している。「統合した方針管理から環境配慮と社会貢献ができる企業を目指す」とする中、物流管理と改善に注力し、日本ロジスティクスシステム協会(JILS)の物流改善事例の物流管理部門で優秀事例に選ばれ、5月に発表を行った。
     同社は横浜の本社、本社工場のほか東京営業所(東京都千代田区)を構える。関連会社には東芝ライテックとの合弁会社である岩瀬プリンス電機(茨城県桜川市)がある。プリンス電機は「品質・環境・労働安全衛生・CSR」のそれぞれでマネジメントシステムの認証を取得しており、この四つのマネジメントシステムをベースに毎年、部門の方針管理を策定している。


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     物流課は企画業務部に属し、同部には業務課と企画課もある。「ISO企画要求から『職務分担表』を部門内で作成し、物流課員の実務を提示し、責任と権限を明確にすることで人員計画を考慮した方針管理でのP(計画)・D(実行)・C(評価)・A(改善)に反映している」と話すのはJILSで事例発表をした企画業務部の東使弘三郎部長。「毎朝、見直しを行うことで、部門の方針管理を展開するうえで人員計画の重要な要素になる」と説明する。目標管理も「計画と実績表」として、運送・梱包材料費および在庫金額の推移を社内開示する。同時に、受注から物流業務に関わる品質・顧客満足度・環境配慮の目標と監視測定、労働安全の改善計画と実施状況、改善提案提出の目標管理を一つの表で管理する。また、スケジュールも1枚に集約することで事前計画を立てられ、研修などの予算確保と目的に合った確実な実施ができる。
     継続的改善を管理するのは「顧客満足度項目別実績表」だ。常時在庫切れや業者の配送ミスによる納期の遅延、受注後に工場都合や生産キャパによる納期変更、受注から物流の事務ミス、出荷ミスの改善をそれぞれ項目分けし、アクシデントが起こった場合、発見者と担当者が内容を把握し、暫定処理を実施。その後、上司に連絡し、回覧板や朝礼で発表することで情報を全員で共有し、再発防止に努めている。また、システムや方針などの改善が必要なら報告書で対応していく。このような暫定と恒久策を展開する場合も「顧客満足度監視測定記録シート」を活用し、着実に実行している。
     顧客が保有する設備に対応する蛍光灯やLEDランプ、その設置に必要な周辺部品なども扱うため、2000アイテム以上の品種を扱う。「多品種を扱う在庫制度では課題を抱えており、在庫管理と誤出荷などの物流事故の改善が必要だった」と東使部長。スケジュール管理の改善で〝いつ何をやるか〟が明確になり、在庫の課題は改善されつつあるが、「誤出荷は人的ケアレスミスが重なり、出荷事故はなかなかゼロにはならない」とも。
     しかし、問題意識と改善方法を提案する「改善提案書」を活用し、曲がりランプの梱包では発砲緩衝材を止め、シュレッダー紙で飴包み状に替えることで環境改善につながった。荷物リフトも側面に枠組みとアクリル板を付けることではみ出し事故をなくし、品質と安全を確保した。
     同社の物流経路のメーンは路線便で、ルート配送は協力事業者、その他は物流課の社員が配送するが、出荷手配時点でのミスが課題となっていた。改善の結果、2014年度と2004年度を比較すると、納期遅延は31件から1件に、納期変更は10件から3件に、事務・出荷ミスは47件から23件に減少した。東使部長は「今後も四つのマネジメントシステムを基盤としてLED製品の増加など業態や社会変化への対応を考えながら費用対効果の成果を可視化する管理システムを目指す」と語る。
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    ◎関連リンク→ プリンス電機株式会社

     
     
     
     
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