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物流ニュース
「取扱手数料が得られない」不安抱く一次請け 運送経営に大きく影響
2025年9月3日
「適正原価を下回る運賃・料金の制限」、いわゆる「下限運賃」とも取れる運賃制度に関する法律が成立した。同法について、多くの運送事業者が「画期的」と手放しで喜ぶ一方、冷静に注視する経営者も。
ある運送事業者は、「下限運賃が義務化されると、元請けから輸送依頼を受けた下請けは、元請けからの依頼額が下限運賃だった場合、さらに傭車する際には取扱手数料を得られないことになる」と指摘。「そうなれば、一次請けの当社は車両手配や請求管理を行っても利益を確保できず、最終的にマイナスになる可能性が高い」と頭を抱える。
さらに、「元請けの担当者は、当社が手配する下請け傭車と直接取引し、そこに下限運賃を支払えば問題はないと想定しているようだ」とし、「我々のような元請けと実運送の間に存在する会社は、仕事量が減少し、利益率の低下に苦しめられるのではないか」と不安を抱えているという。

物流子会社の下請けの一次傭車の運送事業者は、「現状ではそうした話はない」としつつも、「そのような展開も考えられないことではない」と同調する。
同事業者は、「下限運賃が義務化されれば、二次、三次が一次傭車と同じような運賃を得ることになる」とし、「一次の立場にある運送会社の経営環境に大きく影響していくだろう」と分析。「もちろん我々のような一次が二次、三次を元請けに紹介することは絶対にないが、適正原価を盾に二次、三次から運賃値上げを要求される可能性もある」と推測する。
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今まで美味しい思いして来たツケが回ってきたんだよな。あこぎな商売するからだよ。
物流に限らず施工能力の無い下請け禁止と三次以上の下請け禁止すれば良いだけなのに😢
物流は帰りが絶対あるから値崩れは絶対起きる
何もしないで電話1本で利益を得てきたのだから、一次も無いも無い
各県にトラック協会が有るのだから荷物は全てトラック協会に発注すれば良いだけの話し、協会が横横で運送屋に渡せば業界も潤う、無能なトラック協会を有能なトラック協会へ
トラック協会は任意団体だから誰かカリスマが音頭取って別団体立ち上げてそこに入る様にすれば良い
今やトラ協に入るメリットはない
トラ協で物理管理は無理だよ
凄い良い案だと思う!糞大手ホンマにいらん!
Uberのように紹介事務手数料を取ればいいだけ。
それをアナログでやってるのが水屋では?
うちの元請けはおいしい仕事だけ自社便で走って、利益出ない案件だけうちに回してきます。
庸車の宿命
今は斡旋は原則的には完全禁止だぞ?
>我々のような一次が二次、三次を元請けに紹介することは絶対にない
紹介しなくたって今まで下請に丸投げしてたなら、元請は社名、車番、運転手の名前、電話番号は知ってるはず。
知らなくたって、荷物積みに(降ろしに)来た運転手に直接聞けば良いだけの話。
今までは「元請を飛び超えない」っていう暗黙の了解があるから直接取引を持ち掛ける事はしなかっただろうけど、これからはするようになるんじゃない?
ミズヤの皆さんが主張する様にミズヤが必要ならば、元請は運賃とは別に取扱手数料をきちんと払うと思うけど、結局そんな自信はないから請求出来ないんでしょうね…
元請と積降しの倉庫は必ずしも=ではないし、受付表はあくまで倉庫の物だから、元請の会社は知らないよ。だから、問題ご起きたら伝言ゲームになる。
二次三時下請の繋がりがあるから面倒ある 、 会社同士で仕事は現場優先で考えればすぐ分かるはずだが昔からの義理人情がまだじゃまになっている一次二次の間で?まだ…いまの社会で信じられない。
一部を除き、荷主直は当面無理があるだろうな。その間で請け負い料金取り決められれば、問題なし。
荷主が物流を一次に丸投げしてるとこ結構あるからな。サントリーの鴻池運輸とか。そこを飛ばして下請けが直接って言っても受付けから全部一次が采配してるから難しいでしょ。下限運賃設定されて一次の利益が圧迫されるなら、荷主に運賃交渉するしかないんじゃない?荷主もどこの馬の骨とも分からない下請け業者と直接やり取りすんのが嫌なら、運賃上げないと無理じゃね?
一次請け批判ばっかりだな。
一次請けが、言い方悪いけど手駒として二次・三次請けを複数抱えているからこそ
急な荷物、急ぎの仕事があっても
「とりあえず一次請けに依頼すれば、金額はともかくクルマはつかまる」
って、そういう構造そのものに対する対価だと思うんだけどな。
電話一本っていうけど、電話一本でお願いできる関係性の構築というか。
ピカソが30秒で描いた絵は「30年と30秒」かかってる、みたいなハナシで。
ここ否定すると、急な需要増には一切対応できない未来しか見えない。
「1か月前の楽天スーパーセールで買った商品、やっと届いた」みたいな。
車がないなら受けなきゃいいだけ甘えんなしか言う事ないな
多重構造に問題がある事を本質的に理解していない経営者のコメントがなんとも笑える。
様々な業界で直販や直の依頼がスタンダードになっていると思う。
生活に身近な所でいけばアマゾンやディスカウントストアなんかは好例。
私は農家だけど、農業を通さないで顧客と直に取引をする人もどんどん増えてる。
結局テクノロジーの進化によって様々なコストを下げれるようになったし、取引先相手を探すことも簡単になった。
以前は運送業界においての多重下請け構造もその構造が出来る時には何かしらのメリットが存在したのかもしれない。しかし時代は変わってしまった。よく聞く例で昔は電話交換手という職業があった、駅ではもぎりがいた。今はそんな職業は日本においてはほとんど存在しない。残念な事にその仕事に就いていた人は失業するか転職したのだろう。
運送業界における多重下請け構造も早晩無くなる構造のひとつだろう。それを業界の人が自分の仕事が無くなる可能性も含めて生き残りを考えないといけないんじゃないかな。
下限運賃に自社利益を確保して請求出来ない理由は?それが発注者から認められない程度の会社なら間に入る必要ないかと。発注者が値段だけ見て業者決めてると思ったら大間違いですよ
そもそも、実運行会社が最低運賃を下回らないように発注できればいいのではないでしょうか。
多重下請け構造は理解できるので、荷主から実運行会社まで何社入ってるかを明確化して、荷主からどれだけ中抜きしてるかを誰でも閲覧できるように公表すれば済む話だと思います。
手数料に依存してたツケだろW
嫌なら下請けが嫌がる仕事を率先してやれーや💢
実配送会社に下限運賃払うと赤字?
なら、荷主なり元請けに利益取れるだけの上乗せ運賃貰えばいい。
じゃなきゃ、自社便で対応すればいい。
どっちも無理なら、会社畳んだ方がいい。