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    他社ドライバーがドラレコ画像提供

    2015年11月4日

     
     
     

     「世の中、まだまだ捨てたものじゃない」。そう話すのは、大阪府で地場輸送を手がける運送会社社長。
     先日、同社ドライバーが3車線の幹線道路を走行していた際に接触事故に遭った。左車線を走行しており、前方を走る車が左折をしようとしたため、車線変更を行い直進したところ、「右車線で信号待ちをしていた車が突然、左に車線変更をして右側リアタイヤ後方にぶつかってきた」という。
     警察を呼んで実況見分が行われたが、接触してきた車の運転者は「止まっていたときにぶつかられた」と証言。保険会社も「過失割合6対4」を提示してきた。同社社長は「当社は全車両にドラレコを搭載しているが、側面を映すカメラはつけていなかった。証拠もなく、長丁場になる覚悟をしていた」と話す。


     しかし、事故の際に後方を走行していた運送会社のドライバーから連絡があった。同社の社名を覚えており、気になってネットで検索して連絡をくれたという。「『事故処理に手間取っていないか』と聞かれ、運転していた車両のドラレコの画像を提供してくれた」。
     同社長は「最初は少し不審に思ったが、メールアドレスを伝えると、すぐに画像を送ってくれた。本当に助かった」と安堵の表情。
     「過失割合も8対2となり、事故処理もスムーズに進んだ。感謝の気持ちでいっぱい」とし、「お礼をしたいが社名も名前も言わず、礼もいらないと言われた。本当に世の中、捨てたものじゃない、と久しぶりに思えた」と話していた。

     
     
     
     

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