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    大起水産 セリを飛ばして産地直送、いかに新鮮なまま届けるか

    2016年2月17日

     
     
     

     水産物の小売り販売や回転寿司の外食事業を展開する大起水産グループ(大阪府堺市)。同社では「鮮度がごちそう」をテーマに、獲れたての海の幸を新鮮なまま、その日のうちに届ける流通システムを構築している。同社の物流を担う大起産業(大阪市東住吉区)専務取締役の酒井泉氏に物流への取り組みを聞いた。
     同社では卸売り事業を展開しており、日本全国や海外の産地と独自の仕入れルートを開拓している。開業当時から仕入れを続けている日本有数の漁獲量を誇る「鳥取県境港」から大阪までは、トラックで3時間半ほど。朝、獲れた魚介類を午前9時にトラックで配送を開始し、午後1時半ごろには、大阪府茨木市にあるトラックターミナルに到着する。そこから各店舗へと配送され、朝に獲れた鮮魚が当日のお昼過ぎには店舗に届けられるという。
     通常、朝獲れた鮮魚はセリにかけられ、翌日の朝に各地の中央卸売市場で販売され、それから小売店で売られるが、同社では鮮度を優先させ、セリを飛ばして産地直送をしているという。「チャーター便を使っているので、その分、コストがかかる。しかし、コストより鮮度にこだわっている」と、品質重視の姿勢を酒井氏は語る。「いかに新鮮なうちに早く店舗に配送するかが重要」という。また、コスト削減として、産地から水産物を納品に来た配送便を利用し、帰り便を使って店舗への配送を行っている。


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     サーモンなどはノルウェーから仕入れており、そこにも物流面の工夫がなされている。ノルウェーからは空輸(エア便)で運ばれてくるが、運賃は重量に左右されるため、最低限の氷の量を計算し、コストを抑えている。「ノルウェーから関西国際空港まで36時間で届けられるようにしている。その時間ギリギリの量の氷で運ばれてくるため到着後、空港内で増し氷(氷を入れ直す作業)をし、温度を上げないようにして鮮度を保っている」(酒井氏)。コスト面、品質面ともに妥協しない工夫だ。
     同社では現在、物流基盤である大阪東部冷蔵物流センター(大阪市東住吉区)では繁忙期に対応しきれなくなりつつある。酒井氏は「今後は自社冷凍・冷蔵倉庫を持つこと、自社便を増やすことなどを視野に、ロジステックシステムの構築を目指す」という。
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     ドライバーに求めることとしてマナーを挙げる。「自社配送以外のトラック便であっても、当社グループの一員という気持ちで運んでもらいたい」と、配送中のドライバーは一般消費者からもマナーをチェックされている面にも気をつかう。「人(人材)・モノ(食材の安定供給)・物流(物流システムの構築)がこれからの展開には大事。特に人材育成には力を入れていく必要がある。これから店舗拡大に向け、さらに接客レベルの向上を図っていく。新鮮な食材を提供できたとしても、接客ができていないと台なしになってしまう」と今後、研修制度などを充実させていく。
    ◎関連リンク→ 大起水産グループ

     
     
     
     
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