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物流ニュース
キリングループロジ 安全ミーティング開催
2016年8月19日
キリングループロジスティクス(加藤元社長)は7月1日、「人に優しい」物流環境整備に向けた安全ミーティングを開催した。
開会にあたり加藤社長は、「日本で一番信頼されるキリン品質の物流を担保して、さらに高みを目指すためには、安全を第一にするということに加え、商品、社会、そして自分たちにも優しい物流を実現することが原点として求められる」とし、「危険・リスクを察知する感受性を養い、素早く解消する力量を身につけるとともに、現場では他責にせず自分たちの責任とする心構えで行動していただきたい」と安全に対する思いを語った。
ミーティングでは、身体へ負担を掛ける物流作業の事例として、デバンニング作業や、1ケースあたり12.5キロの重量がある缶ビールなど2ケースを1パックに結束し、荷役を行う作業を紹介。重量が計25キロとなるうえ、荷を持ち上げ、運び、下ろす作業を繰り返すため、腰に大きな負担がかかる。
また、作業負荷軽減へのチャレンジとして、 同社川崎支店が試験導入しているサイバーダイン社のロボットスーツHALを着用した作業実演を披露。同スーツは主に腰部の負荷を軽減する効果があり、作業者の動きに反応して約4割の負荷をサポートする。導入の効果について、「パートナー企業の現場作業員からも好評で、ワクワクしながら取り組むことができた。特に年配の作業員からは作業が楽になると好評だった」と語った。
続いて、同社安全品質環境室の指導のもと、重量物荷扱い時の注意点や作業時の基本姿勢や動作の確認が行われ、最後に参加者全員で安全スローガンを唱和して幕を閉じた。
2016年における安全・品質の取り組み状況について、重大災害防止規定・品質事故防止規定の整備、危険・リスクの点検と除去の推進、安全品質マネジメント力量向上改善などに取り組んだことで、拠点構内での災害・品質トラブルは大幅に減少したものの、交通事故や届け先での事故など拠点外でのドライバーの災害は横ばい状況にあると説明。今後の取り組みとして、拠点での安全品質マネジメント強化と力量アップの継続、パートナー安全ネットワークの構築を図るほか、輸送協力会や傭車先と協働した安全活動を強化し、体感型のドライバー研修を拡大する。具体的には、パートナー企業への出前講義などを行い、自社での教育が難しい事業者についてもフォローしていく。
また、手待ち時などを活用して、傭車先のドライバーにもキリン品質の災害防止を体感してもらう機会を設けていくとしている。
◎関連リンク→ キリングループロジスティクス株式会社この記事へのコメント
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