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物流ニュース
ミナミ バック&サイドカメラを大型トレーラに導入
2017年9月4日
トラックにおけるバックカメラの普及率は近年高まっており、昨年には国土交通省が国内で生産される自動車への、バックカメラ搭載の義務付けを検討していると報じられた。低速時ではバックする場合に限らず、 右左折の巻き込みでも死者が出ていることから、左右の安全確保もプロドライバーとして重要な使命だ。
その中で、業界内で率先して安全を第一に取り組んでいるのが、貿易商材の輸送を得意とするミナミ(大阪府阪南市)。同社ではアールアンドピー(山下満社長、大阪府大東市)の、画期的なシステム・車種を選ばない最大4点カメラ搭載可能なバック&サイドカメラシステム「BEーRV141Aシリーズ」を、大型トレーラ車に導入した。ミナミの南昌憲取締役に導入の狙いなどについて話を聞いた。
ミナミは平成4年創業。主な取扱商品は精密機械、冷蔵・冷凍食品、アパレル商品で、軽貨物からトレーラ輸送まで幅広く車両を保有し、顧客の様々なニーズに応えている。教育面では、新人ドライバーの独り立ちから1か月後と3か月後に添乗指導を行い、添乗後はフィードバックの時間を設けるなど、徹底した教育体制が特長だ。
安全に関しては、プロのドライバーとして、安全に対する知識や防衛運転のスキルを身につけるための研修を実施。ハード面の投資にも力を入れ、ソフトとの両面で完全事故ゼロを目指している。毎週月曜日の朝礼では毎回20分程度、安全に関する意見交換の時間を設け、情報を交換することで安全に対する意識を高めている。
同社がカメラシステムを導入したきっかけは、他社との差異化だ。「今後は、安価だからといって仕事がいただける時代ではない。品質にこだわるからこそ選んでいただける中で、システム導入が安全品質の向上になるのではと考えた。また、ドライバーに、より安心して乗ってもらえる環境を整備したかった」と南取締役。安全に対する熱い思いから、両側と後部にカメラを3点取り付けた。
同システムは、高画質WVGA液晶の7インチ4画面モニターを採用。鮮明な画像が得られ、作業のストレスもフリーになるうえ、画面の分割表示の切り替えがモニターでも行え、スムーズに操作可能。初期設定では、モニター画像は常時後方カメラ画像を写し、ウィンカーを操作することでサイドカメラ画像に切替る(コントローラー不要)。
一方、カメラは低消費電力タイプで、防塵・防水仕様でIP68テストをクリア。広角約163度で、手前から遠方まで的確に把握でき、取り付けも専用の配線で従来のものより簡単にできるように工夫されている。カメラの取り付け場所は、後方や側方以外にも前方や荷台側方など最大4か所まで自由に選ぶことが可能。
システムはトレーラ車用とトラック車用があり、4カメラだけでなく2、3カメラというニーズにも柔軟に対応する。録画機やドライブレコーダーとの連動も可能。ハザード操作で誤作動しないのも魅力の一つだ。山下社長は「街中を走るトラックがカメラをつけることで、防犯の機能を果たせると考えている。さまざまな車種に対応できるのがシステムの魅力。ドライバーの強い味方となれば」とコメント。
南取締役は「安全に関し、会社側でできることは出来るだけ率先して実行したいと考えている。ドライバーに『この会社で良かった』と心から思ってもらえるような環境づくりに向け、今後も取り組みたい」と話した。
◎関連リンク→ 有限会社ミナミこの記事へのコメント
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