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物流ニュース
栄信興運 福利厚生にBluetooth内臓のワイヤレスホン
2017年10月19日
栄信興運(東江恭之社長=写真左、大阪府東大阪市)では、福利厚生の一環としてドライバーを中心に、Bluetooth内蔵ワイヤレスイヤホンを全社員に支給する方針だ。通話を助けるツールとして、「少しでも作業の効率化になれば」と東江社長は話す。
電子機器類の製造・仕入業のマイティ(同大東市)のグループ会社であるマイティ・トレーディングが日本総輸入販売元を務める、QCYのワイヤレスイヤホン「QY12」。同製品は、左右のイヤホンにマグネットスイッチが内蔵されており、聞き終わればマグネットをくっつけるだけで電源が切れる仕組みだ。マグネットを離すと自動的にスマートフォンに接続するのも楽なポイントだ。マイティ・トレーディングの鈴木健人取締役(同右)は「これまでのワイヤレスイヤホンの弱点だった、取り回しの悪さを完全に克服している製品。『聞く』『やめる』の切り替えがスムーズなのが魅力」と説明する。
通話中に便利な高性能のノイズキャンセリング機能を搭載しているほか、柔らかく耳に負担の少ないイヤーピースと、落下を抑止するイヤーフックが作業時にも付けていることを忘れる装着感を実現。フル充電なら約7時間の連続再生が可能だ。スマートフォンから最大10m離れていても通話が可能なのが特徴だ。今年8月以降、後続商品として片耳タイプのイヤホンも取り扱うという。
これまで、作業着のポケットにスマートフォンを入れて作業をしていると、誤って落とし、画面を割ってしまうというケースが多かった。作業中にも連絡が入ることの多いドライバーにとって、スマートフォンは必需品。東江社長は、作業中にも邪魔にならない最善策として、ワイヤレスイヤホンの採用を考えた。使用した社員からは「軽量でぶら下げているだけで楽。運転席に置いてあっても作業中でも通信できるのが良い」という声があったという。
「防水・防汗機能を備えているため、スポーツをされる方を中心に同製品を導入していただいていたが、物流業での福利厚生としての導入は始めて」と話す鈴木取締役。マイティ・トレーディングはサプリメントやスロバキア産ワインの販売など、幅広い事業を展開。鈴木取締役と東江社長はスポーツを通じて出会い、現在では良きビジネスパートナーとして親交を深めている。世代交代という共通の悩みを持っていた両氏は、情報交換を行い、互いに高めあっているという。
栄信興運は、関東の拠点第1号となる栃木県の営業所も昨年完成し、順調に稼働。関連会社の拠点として福島県にも事務所を構えた。「静岡県の浜松でも拠点開設を行い、大阪と東京の中継地点の役割を担っている。中間地点をつくることで、万一、名古屋辺りで車両が故障した場合でも対応しやすく、労働面でもドライバーの負担が少なくなり安心できる」と話す。
業界でも人材不足が続く中、同社は教育を行うため工夫を凝らし、若い人材の確保に取り組んでいる。優秀な人材を採用できた際に乗ってもらう車両がなかったため、社長自らオークション会場に出向き、中古車を買い付けた。「ドライバーが望む場合は、大型免許の取得支援もしている。社員には、車や家を持つなどの身近な夢を持つようにいつも言っている。給与は惜しまないし、その分、きちんと仕事をしてくれる。SNSで当社の雰囲気を見た求職者から、当社に入りたいという声をもらえることがうれしい」と話す。
東江社長は「社員にも会社にもメリットのあることは全力でしたい。拠点拡大に伴い車両も少しずつ増え、グループ全体で40台を突破した。社員の意見を聞きながら、新しいことにチャレンジするのが当社の社風。社員の環境も含めて模索しながら良い会社づくりと、積極的な事業展開を進めていく」と意気込む。
◎関連リンク→ 株式会社栄信興運この記事へのコメント
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