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物流ニュース
アサヒロジ 匠の育成研修会で「マインド」を継承
2017年10月19日
アサヒロジ(山﨑稔社長、東京都港区)は8月24日、本社内で「匠の育成研修会」を開催し、全国から選ばれた20人が受講した。この研修会は新入社員にアサヒロジのマインドをしっかりと継承していくための指導者「匠」の育成を目的とし、経験豊かな配車マン、ドライバー、リフトマンによる講演を交えた構成で行われた。
山﨑社長は、アサヒロジが抱える課題として「3年先から毎年30人程度の退職が始まる。そこで業容拡大もあり、一昨年から新規採用を再開し、今年は15人の高卒者と7人の大卒者計22人を採用した。今後は継続して新卒・中途採用を合わせて60〜70人を毎年採用していく」とし、「今までアサヒロジは安全を第一にコミュニケーションで独自のマインドを守ってきた。しかし、大規模な人員の入れ替えが毎年行われることで、アサヒロジのマインドが薄まることが危惧される。新入社員にアサヒロジのマインドをしっかり刷り込むため、皆さんにもその指導者となっていただかねばならない」と話した。
研修は、安全企画推進部の宮本秀俊部長による「匠の使命と心構え」の説明からスタート。営業本部幹線営業部の甲木稔部長は配車マンの匠として「何より、聞く力と伝える力、これがしっかりできて初めてコミュニケーションがとれ、アサヒロジのマインドでもある」と述べた。
午後はアサヒロジグループ(ALG)の安全基本理念と安全原則も再確認。2020年に売上高1000億円を目指す会社の成長に相応しい安全性の実現、安全な職場の重要性を説明し、不可欠なコミュニケーションを取る難しさを、ゲームを通じて体験。コミュニケーション不足による事故例も示し、「自分以外の部署の仕事を理解し、融通や協力の気持ちが安全と効率化を高める」と述べた。匠のドライバーとして講師を務めたエービーカーゴの難波將之所長代理はドライバーが順守すべき法律について講義。匠のリフトマン、安全企画推進部の白石雄治郎主管は「現場の共同作業に暗黙の了解はない。声を掛け合って作業すべし」と説いた。
同社が協力事業者も巻き込み展開する「愛車運動」は、フォークリフトを大事にすることで庫内事故ゼロを目指し、現在は対象をトラックに広げ、「愛車運動」を拡大中。この運動の本質を再認識し、ALGの場内ルールも再確認。最後に各営業所に戻り、指導を行う際に活用しやすいツールが多種掲載されている同社のサポートページの紹介や事故報告書の書き方のポイントも説明。過去3回の研修会受講者と併せて「匠の指導者」は約80人となった。
◎関連リンク→ アサヒロジ株式会社この記事へのコメント
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