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物流ニュース
車内環境を心地よく 真冬の寒さに「エバス・ヒーター」
2018年1月1日
冬到来である。寒波の影響を受け、11月の時点ですでに「例年の1月の気温」を記録した地域もある。物流業界では12月を迎えると、ドライバーは繁忙期による疲労を貯めない工夫や事故防止に向け、さらに注意力を高めねばならない時期になり、休むべき時にはしっかりと体を休めたいところだ。しかし、荷積み・荷下ろし先では周辺住民や環境への配慮から、停車・駐車時にはアイドリング・ストップを要請されるケースが多くなっており、特に真夏や真冬には車内とはいえ厳しい環境での休憩を強いられているドライバーも多い。
埼玉県志木市の清水運輸では、「ドライバーには、できるだけアイドリング・ストップをお願いしたいが、真夏、真冬には過酷な環境となるため、気温の取り決めをした上で、当社の責任者が荷積み・荷下ろし先に事前交渉し、エンジンをかけさせてもらっている」と説明。また関東から東北地域への輸送を請け負う事業者では、「地方のコンビニの駐車場はスペースにゆとりがあるので、そういう場所に入るか、営業時間外の道の駅の駐車場で休ませてもらうように言っている」とも。いずれにしてもエンジンを無理に切らず、車内温度を保っているのが実態のようだ。しかし、アイドリング・ストップの要請が厳しく、エンジンを切らざるを得ない、一時的に利用できる場所がないというケースは依然と多い。
青森県八戸市のツーワン輸送では、「エンジンを止めても使えるエバス・ヒーター(エバス・ミクニ)を導入した。この地域では冬場、ヒーターを止めて休憩したら命にかかわる。ドライバーからも『快適に休憩できるので疲労回復にも良い』という声があり、事故防止にもつながっている」と話す。ドライバー定着の一助としても役立ちそうだ。この記事へのコメント
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